9/11/2023, 4:23:24 AM
胸の中心が空っぽになったあの感覚。
衝撃に打ちのめされて。
息も上手くできないのに。
何故か全ての感情が持って行かれたせいで。
苦しいはずなのに苦しくない。
あの感覚を覚えた時の僕は。
今でもまだ。
誰の目にも映らないところで。
ひっそりと泣いている。
【喪失感】
9/10/2023, 6:02:58 AM
生まれてから今までずっと
僕は世界に一つだけの
僕だけの居場所を探してる
【世界に一つだけ】
9/9/2023, 7:15:01 AM
君といる時間が長ければ長いほど
胸の鼓動は早くなり
何度だって死にそうになるんだけれど
いっそそれはそれで本望だなと
悪くないと思ってしまう自分がいる
【胸の鼓動】
9/8/2023, 6:39:50 AM
彼の人生は波瀾万丈の連続だった。
いくつもいくつも襲いかかってくる荒波を、彼は悠然として乗り越えてきた。
記者であるわたしは晩年の彼にインタビューをする機会を得た。その時にわたしは聞いてみたのだ。
そんなにたくさんの苦労をどのような気持ちで立ち向かってきたのかを。
彼はただわたしの質問に一瞬だけ目を丸くして、こう答えた。
「苦労ですか? よくわかりませんね。僕は楽しいことだけしかしてこなかったので、どれが皆さんの言う苦労なのかよくわからないんです。楽しく踊ってたらいつの間にか曲が終わってた。僕の感覚ではそんな感じです」
──と。
【踊るように】
9/7/2023, 5:20:17 AM
僕の家の庭には2羽の鶏がいる。
毎回朝が来ると、時を告げるように2羽のうちの片方が鳴き声をあげる。鳴かなかったほうを今晩のおかずにしようと企んだ僕の考えを読んだかのように、2羽の鶏が同時に鳴いた。
【時を告げる】