Yushiki

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8/1/2023, 10:24:16 PM

 明日、もし晴れたら。
 一緒にピクニックに行こう。
 学生時代によく行った、大きな芝生の広場がある、あの思い出の公園まで。
 きっと楽しいよ。
 まぁ、君と一緒なら、どこに居たって楽しいんだけれどね。

 でも、もうそろそろ。
 君の笑顔が見たいかな。
 もちろん君の寝顔が、とびきりにかわいいことには違いないのだけれど。

 君に話したいことがいっぱいあるんだ。
 病院の白いベッドの上で眠ってるだけじゃ、きっと退屈だろうから。



 明日、もし────。



【明日、もし晴れたら】

7/31/2023, 10:17:11 PM

世界が嫌いだから。
社会が苦手だから。
他人が怖いから。
だから、一人でいたいわけじゃなく。

自分の心が。
自分の元から。
今はひどく遠い位置にあるから。

それが帰ってくるのを待っている。



【だから、一人でいたい。】

7/30/2023, 10:17:53 PM

「ねぇ、パパ。あの雲をじっと見てると、どんどん形が変わってくの」
「ねぇ、ママ。海って青いのに、バケツに入れると透明になるんだよ」

 すごいねぇ。不思議ねぇ。

 そう言って笑う、小さな娘の澄んだ瞳に映る世界は、きっと宝物のようなキラキラしたもので溢れている。



【澄んだ瞳】

7/30/2023, 9:52:30 AM

 風が来ようとも
 雨が来ようとも
 嵐が来ようとも

 たとえ雪が降ろうとも

 手に入れたいものがある

 そんな意気込みで
 俺はまだ日も明けない早朝から
 この列に並んでいる



【嵐が来ようとも】

7/29/2023, 8:12:45 AM

 心躍る祭の空気は
 いくつになっても変わらないけれど

 終わった後に残る余韻のように
 遠くなっていく祭り囃子を
 見送るたびに増すもの寂しさは

 過ぎ去った夏の思い出が
 いつか自分の元に帰らなくなる日が来るのを
 思いしらさられるせいかもしれない



【お祭り】

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