7/30/2023, 10:17:53 PM
「ねぇ、パパ。あの雲をじっと見てると、どんどん形が変わってくの」
「ねぇ、ママ。海って青いのに、バケツに入れると透明になるんだよ」
すごいねぇ。不思議ねぇ。
そう言って笑う、小さな娘の澄んだ瞳に映る世界は、きっと宝物のようなキラキラしたもので溢れている。
【澄んだ瞳】
7/30/2023, 9:52:30 AM
風が来ようとも
雨が来ようとも
嵐が来ようとも
たとえ雪が降ろうとも
手に入れたいものがある
そんな意気込みで
俺はまだ日も明けない早朝から
この列に並んでいる
【嵐が来ようとも】
7/29/2023, 8:12:45 AM
心躍る祭の空気は
いくつになっても変わらないけれど
終わった後に残る余韻のように
遠くなっていく祭り囃子を
見送るたびに増すもの寂しさは
過ぎ去った夏の思い出が
いつか自分の元に帰らなくなる日が来るのを
思いしらさられるせいかもしれない
【お祭り】
7/27/2023, 10:25:51 PM
わたしはこの星の生きとし生けるすべてのものたちが大好きだ。
彼らはわたしの子であり、芸術品であり、希望であり、盤面を照らす駒である。
だが、わたしはとても困っている。
どうしてわたしが愛するお前たちは、お互いを憎み争い、勝手に傷付け合うのか。
わたしはそんなことは望んでいないし、何よりせっかく創り出したものたちが、わたしの知らぬところで壊れてしまうのは残念である。
だから、お前たちよ。
思い上がるのはほどほどにしておくれ。
わたしはかわいい我が子の住む星を、見限りたくはないのでな。
【神様が舞い降りてきて、こう言った。】
7/27/2023, 8:32:00 AM
誰かのためになるならば
自分は死んだっていいんです
そんなことを本気で言う
キラキラと目を輝かせる若者に
そんなのは誰のためにもならねぇよと
俺は本気で言ってやった
【誰かのためになるならば】