さよならは言わないで。
さよならじゃ、もう逢えないから。
またね、って、言って欲しい。
私がそう言ったからか…あの子の遺書には、
またね
そう言って、逝くよ
そうやって、書いてあった。
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さよならは言わないで
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太陽の下で笑う貴方。
太陽の下で泣く貴方。
太陽の下で怒る貴方。
正に百面相。
私には貴方が…あなた自身が、太陽に見えます
『セーターを着るのをおすすめします。』
テレビからそんな声が聞こえる季節になったらしい。
昨日は30℃近くまで上がったのに。
20××年、地球は産業の発達により、温暖化するのみではなく、季節を右往左往するようになってしまった。
とは言っても、大抵は夏か冬。秋や春は、季節を移動するようになる前に消えたということになっている。
今日は冬、か。
衣替え、というのが無くなってからというもの、タンスは
満員電車状態。いや、季節ごとに分けているつもりではあるものの。
…いつまでこれが続くのだろう…
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セーター
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誰か私と踊ってくれませんか?
舞踏会に来たはいいけど、踊ってくれる人は一人もいない。
うん、そりゃそうだ。
男性の免疫が全くなかった私は、舞踏会から逃げ出した。
誰か私と踊ってくれませんか?
今は、楽しく天使と踊っているよ。
また、聴こえる。
何時も何かと、頭に響く声がかかっていた。
なんて言っているのかは全く分からない。
でも、なにか大切なことのような事がしてならなかった。
夏の日、夢を見た。
私は、私の通っている学校の物では無い校庭に
1人で立っていた。
独りだと思っていたが、ふと目をあげると、
クラスメイトが桜を見あげていた。
桜の咲く時期じゃないのに、と思うと、
頭に声が響いた。
『……だ…ご…ありが……思…た?』
断片的な声…なんて言っている?
すると、クラスメイトが話し始めた。
「あ、ゆかちゃんだ。…あの時はごめん。
でも…許してくれてありがとう。思い出した?」
なにかの声に似ていると思ったら、
頭に響く声だった。
「っ、…」
声を出すつもりが出てこない。
またクラスメイトが口を開く
…そこで目が覚めた。
不思議な夢…
別にあのクラスメイトは誰だか分からない。
頭に響く声に似ている、けど。
そして私の名前は…ゆかじゃない…
もしかして、他人の記憶とか…?
…そこで目が覚めた。
不思議な夢…
別にあのクラスメイトは誰だか分からない。
頭に響く声に似ている、けど…
私の名前はゆか。また、何時も何かしら聞いて、
学校に向かう…か。
今日のお題
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また聞こえる
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