静寂に包まれた部屋で
1人またひとりと死んでいく
轟音で溢れた部屋で
1人ずつ生を受けている
あそこの窓から見えるのは
彼の名前と言葉で
向こうの窓から見えるのは
彼女のようななにか
蚊を倒したそのときから
部屋が静寂に包まれて
それから星がふたつだけ砕けて。
つまり私が言いたいのは、
この世界が訳わかんなくて不可解だってこと
今日のお題
╭━━━━━━━━━━━━━━╮
静寂に包まれた部屋で
╰━v━━━━━━━━━━━━╯
「別れるなら、別れ際にあなたを殺すから。」
やっと言えた。
別れるならあなたの命もろともなかったことにするよっていう脅し。
私はあなたのことをほんとうに心の底から愛しているから。
「りょーかい。」
え?
「り、りょうかいってなに?わ、私はあなたを脅したつもりなのだけど…」
何この人、脅しが効かないの…?!
「は?いや、了解って…わかったよってことだよ」
なななな、何言ってるの…?!
「え、いやだって」
別れるつもりないし
あなたはそう言った。
はぁ……ほんっっとーーーに、人たらしめ…
でもそんな人たらしの作戦に、まんまと陥れられている私もいる。
この人のお墓を見ることがないように願った。
今日のお題
╭━━━━━━━━━━━━━━╮
別れ際に
╰━v━━━━━━━━━━━━╯
窓から見える景色が毎日変わる。
家の場所も動いていない、自分が見る窓が違ったっていう訳でもない。
なぜか変わってしまう。
この前あの木の芽が出ていて、なんの木かなと調べに行きたくて久しぶりに家から出てみた。
すると、その木の芽はどこにもなかった。
よく分からなくて、家の中からまた窓を覗いて見た。
木が、成長していた。
桜が綺麗に咲いていたけど、昨日は真夏だった。
海に行ってきたから、覚えている。
綺麗だな、写真を取りに行くか。
そう思って外に出たけど、桜は散っていた。
窓から見える景色に振り回され、なんだかもうどうでもよくなってきた。
とりあえず窓から見える桜はまだ綺麗だったため、写真に撮ってみようと思いカメラを構えたら、
なぜかそこには窓なんてなかった。
真っ白だった。
なんなら、どこにカメラを向けても真っ白け。
おかしい。
カメラから目線を上げると、そこにはいつもの机と椅子、ソファとテレビが並んでいる。
もう一度カメラに視線を戻すと、そこには見たこともない景色があった。
そこで、喋りかけられた。
『あなたは死んでしまいました』
瞬間で理解できなかった。
『このまま天国に行きますか?地獄に行きますか?』
天国に行きたいです
わたしは言った。
だけど、欲張りだと言われて地獄に落とされた。
なんだこれ。クソみたいな世界から逃れたと思ったら、その先もクソなのか。
そんな出来事があってから5年。
いつもの、変わってしまう窓を見ながらすごす時がとっても大好きだったということに気がついた。
失ってから気づく感情。
どうしようもできずに、ただただ、あの日の桜を思い出し、泣いた。
今日のお題
╭━━━━━━━━━━━━━━╮
窓から見える景色
╰━v━━━━━━━━━━━━╯
あいつ浮気の可能性があるんだよね。
とりあえずロックは解除したけど、LINEのパスワードがわかんないんだよね……
どうしようかな……
あ!!そうだこいつアホだから全部のパスワード包み隠さずメモしてあるんだよね〜
……あれ?な、なんだろう、この気持ち……
はぁ。パスワードそのまま書くようなやつ、彼氏でも嬉しくないや。
浮気もほっとこっかな。
もうなんでもいいや。
浮気したいなら勝手にしてろ!!笑
今日のお題
╭━━━━━━━━━━━━━━╮
開けないLINE
╰━v━━━━━━━━━━━━╯
雨に佇む。
私が待っているのは、確かに存在したはずの母。
はぁ。何時間、何日、何ヶ月、何年もずっとここで待っている。
母はもういないのかもしれない。
だけど私の事を探しているのは間違いない。
そうとでも思わないと精神を保っていられない。
あとどれだけ待っていたら、この雨は止むのだろう
あとどれだけ待っていたら、心の雨は止むのだろう
そろそろ、迎えに来てくれてもいいのにな。
今日のお題
╭━━━━━━━━━━━━━━╮
雨に佇む
╰━v━━━━━━━━━━━━╯