12/3/2024, 2:41:00 PM
作品No.247【2024/12/03 テーマ:さよならは言わないで】
「今日は、楽しかった」
そう言って微笑むきみに、僕は愛しさを募らせる。けれど、その後に続く言葉を察して、冷えていく心も感じていた。
「それじゃあ、帰るね。送ってくれて、ありがとう」
「あ……」
「さよなら」
言わせて、しまった。言わないでほしかったのに。ずっとずっと、僕の隣にいてほしいのに。
「またね、パパ」
きみが、手を振りながら、ペコリと頭を下げながら、僕から離れていく。僕は、それに応えるように手を振るしかなかった。
〝またね〟という、次を約束する言葉を残して去って行くその姿を、僕はただ見送るしかなかった。
12/2/2024, 2:53:24 PM
作品No.246【2024/12/02 テーマ:光と闇の狭間で】
光と闇の狭間
黄昏の時間
その時間の空の色が
たまらなくすきだ
晴れた
真っ青で
眩しい空
も いいけど
夜が迫る
あの空の色の方が
惹きつけられる
思わず足を止めて
眺めてしまうくらいに
12/1/2024, 2:31:11 PM
作品No.245【2024/12/01 テーマ:距離】
どこまでも遠い
縮まらない
だからこそ
それくらいが
ちょうどいいのかもしれない
11/30/2024, 2:58:22 PM
作品No.244【2024/11/30 テーマ:泣かないで】
〝わたし〟の涙を指で拭って、あなたは言う。
『泣かないで』
もう何度この台詞を、見て、聴いただろう。それでも、あなたの台詞に、私は何度も心が救われる気がしている。
あなたは、この世界に存在していないのに。いや、だからこそ、私の胸をうつのだろう。
11/29/2024, 2:47:54 PM
作品No.243【2024/11/29 テーマ:冬のはじまり】
半袖で過ごせなくなってきたり
布団の中が冷たかったり
指先が冷えたり
この島にもようやっと
冬が訪れたようです