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2/8/2026, 11:21:05 AM

スマイル

どんなに辛くてもいやでも顔に出したら負け。
いつでも笑顔でいなくちゃ。
こんな世の中が私は嫌いです。
右も左も分からない頃なんて上も下も分からないさ。

2/6/2026, 12:34:15 PM

時計の針

子供の頃、4歳だった私は父が作った時計を見るのが好きでした。様々なデザイン、形一つ一つが父の手によって丁寧に作られたものだった。私の好きなキャラクターの時計を作ってくれたこともあった。父はいつも私によく優しくしてくれた。母は行方がわかっておらず、机に
( さよなら、今までありがとう。そしてごめんなさい )と書かれた紙1枚だけが残っていた。母の行方は誰も知らない。

「お父さん!この時計すごくかっこいい!」
「そうかーお父さんの時計気に入ったか?」
「うん!お父さんが作った時計ぜーんぶだーいすき!」
無邪気で元気な私を見つめて微笑む父の顔は心の奥底から嬉しそうだった。しかし、時々父の顔からは心のどこかで悲しそうな顔をする時があった。きっと母のことを思い出してしまうのだろう。その夜、父は母から貰った腕時計を見つめてひとりで呟いていたのを目にした。
「一体…お前はどこにいるんだ。いつ帰ってきてくれるんだ。」と涙をポツポツと流していた。私はお父さんが心配になった。
月日が経ち、父は若年性アルツハイマーという病気を患ってしまった。父はまだ28歳でした。父は信じられなかった。父は自分の我が娘の記憶も妻の記憶も全て忘れてしまうのが怖かった。娘のことを忘れてしまったら娘を傷つけてしまう。それに忘れてしまうのは自分も苦しい。そう思った父は、自殺をしてしまった。私はまだ小学1年生だったので一人で生きていくのはとても困難だった。親戚の人が私を引き取ってくれたのです。

両親ともなくした私は耐えれなかった。あの頃の時間が戻ってきて欲しいと願い続けてきた。あれから10年が経ち、私は親戚の人が授業料や制服の費用などを免除してもらい高校生活を過ごしている。

「お父さん、どうしてなの。どうして私を置いて…。」
屋上で空を見あげ泣いていた。その時、メガネをかけた男子生徒が「大丈夫ですか?」と言った。
私は泣いてることを隠し涙を拭い「大丈夫です!」と言った。しかしその男子生徒は言った。
「嘘つかないでください。もし辛いなら隠さず泣いてください。」その言葉を聞いた瞬間、再び涙を流してしまった。男子生徒は学ランの上着を脱ぎ私の顔を隠すように私を覆った。しばらく泣き続け、ようやく落ち着いた。

男子生徒は上着を置いたまま「では、僕はこれで。」
そう言って去っていった。少し楽になった気がする。

家に帰り、父が私にくれた時計の針を眺め、私は言った。
「お父さん。私、お父さんみたいな人に出会ったよ。まだ名前もクラスも知らないけどね。」
また会えたら……次はありがとうって伝えなくちゃ。

2/2/2026, 7:28:11 AM

桜の花びらが散る頃の夕方、あなたは誰もいない公園のブランコに乗って鼻歌を歌っていた。美しい横顔に見とれているとあなたはこちらを見て微笑んだんだ。その微笑む顔がとても美しかった。僕は心を奪われた。また会えるといいなと思いながら前髪をいじる。翌日、僕はまたあなたに会えないかとあなたのことを考えながら学校の門を潜る。一日中ずっとあなたのことを考えながら窓の外を見ていたんだ。放課後、公園の前を通るとまたあなたがブランコに乗って鼻歌を歌っていた。あなたは僕に話しかけた。君、昨日公園の前を通ってたよね。と言い微笑む。僕は驚いた。まさかあなたが話しかけてくるなんて思わなかったんだ。僕は緊張しながらはいと答えた。あなたは言ったんだ。私は病気で学校に通えないんだと。余命もあと1ヶ月しかなかった。それを聞いて驚いた僕は咄嗟に、この1ヶ月間毎日あなたに会いに行きます。あなたをこの1ヶ月退屈な思いをさせません。約束します。あなたは涙を流した。あれから毎日あなたに会い言った。学校の日は公園で会い何気ない会話をし、休日は水族館や博物館に行く日々を続けていた。とうとう余命1週間になった頃、あなたは入院をしなければならないほど容態が悪くなってしまった。僕はあなたがいる病室に入った。するとあなたは言った。来ないで!と言った。僕は悲しくなってしまった。それでもあなたのことが気になって仕方なかったんだ。だからあなたの余命が尽きるまで手紙を送ったんだ。1週間後、電話がかかってきた。電話越しで、━━さんが先日息を引き取りました。と言われた。病院に駆けつけ病室に入ると安らかに眠るあなたがいた。涙が止まらなかった。すると医師が僕に手紙を渡したんだ。その手紙はあなたが残した遺書。僕はその手紙を読んだ。
(私は君と出会えてほんとに良かった。君が私に会いに来てくれて、色んなところに連れてってくれてありがとうございます。君のおかげで退屈の無い日々を過ごせました。最後にあなたに来ないでって言ってしまったこと、後悔しています。あの時私は怖かった。いきなり容態が悪くなって、死んでしまうんじゃないかと。それと同時に私が死んだらもう君に会えないんだと。ほんとにごめんなさい。手紙全部読みました。最後までありがとうございました。)
こんなのずるいじゃんよ。僕はあなたがいた公園のブランコに座って、空を見あげた。