NoName

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桜の花びらが散る頃の夕方、あなたは誰もいない公園のブランコに乗って鼻歌を歌っていた。美しい横顔に見とれているとあなたはこちらを見て微笑んだんだ。その微笑む顔がとても美しかった。僕は心を奪われた。また会えるといいなと思いながら前髪をいじる。翌日、僕はまたあなたに会えないかとあなたのことを考えながら学校の門を潜る。一日中ずっとあなたのことを考えながら窓の外を見ていたんだ。放課後、公園の前を通るとまたあなたがブランコに乗って鼻歌を歌っていた。あなたは僕に話しかけた。君、昨日公園の前を通ってたよね。と言い微笑む。僕は驚いた。まさかあなたが話しかけてくるなんて思わなかったんだ。僕は緊張しながらはいと答えた。あなたは言ったんだ。私は病気で学校に通えないんだと。余命もあと1ヶ月しかなかった。それを聞いて驚いた僕は咄嗟に、この1ヶ月間毎日あなたに会いに行きます。あなたをこの1ヶ月退屈な思いをさせません。約束します。あなたは涙を流した。あれから毎日あなたに会い言った。学校の日は公園で会い何気ない会話をし、休日は水族館や博物館に行く日々を続けていた。とうとう余命1週間になった頃、あなたは入院をしなければならないほど容態が悪くなってしまった。僕はあなたがいる病室に入った。するとあなたは言った。来ないで!と言った。僕は悲しくなってしまった。それでもあなたのことが気になって仕方なかったんだ。だからあなたの余命が尽きるまで手紙を送ったんだ。1週間後、電話がかかってきた。電話越しで、━━さんが先日息を引き取りました。と言われた。病院に駆けつけ病室に入ると安らかに眠るあなたがいた。涙が止まらなかった。すると医師が僕に手紙を渡したんだ。その手紙はあなたが残した遺書。僕はその手紙を読んだ。
(私は君と出会えてほんとに良かった。君が私に会いに来てくれて、色んなところに連れてってくれてありがとうございます。君のおかげで退屈の無い日々を過ごせました。最後にあなたに来ないでって言ってしまったこと、後悔しています。あの時私は怖かった。いきなり容態が悪くなって、死んでしまうんじゃないかと。それと同時に私が死んだらもう君に会えないんだと。ほんとにごめんなさい。手紙全部読みました。最後までありがとうございました。)
こんなのずるいじゃんよ。僕はあなたがいた公園のブランコに座って、空を見あげた。

素人ですみません

2/2/2026, 7:28:11 AM