「来週の土日に、お祭り…か」
正直言って、お祭りは苦手だ。
と言うか、人がわんさかいる所とか、お祭りごとが苦手だ。
別に嫌いではないけど、群衆に押されて行きたいところに行けないし、
食べたいものはないし、
友達と行くと、コミュ障だから気まずい雰囲気が流れるし、
知り合いと出会いたくないから。
でも今年だって、家族や友人と行くんだろうなあ。
今年こそ、またあの屋台が、さつまいもチップスを出してくれたらなあ。
お題 お祭り
誰かが幸せになるのなら、身を呈してもいいのか。
誰かのためになるのなら、自分の思うことを制限してもいいのか。
誰かのためになるのなら、嘘を重ねてもいいのか。
それって本当に、誰かのためになるのかな。
お題 誰かのためになるのなら
「広い芝生で、飛びたいのに」
私の心は、籠の中。記憶がある時から、ずっとここだ。
時々私より背の高い人達が徘徊してきて、罵声を浴びさせる。
鳥籠の中の私は、何も抵抗できない。
もうひとつ、隣に籠があって、私に少し似た、鳥が佇んていた。
その鳥はその人たちから、「愛」を与えられているらしい。
私がそっちを見ていると、背の高い人達と目が合って、汚物を見るかのような目で、私を軽蔑した。
何回もその瞳を見る度、足にツタのようなものが絡みついて、私を動けなくしてくる。
籠を開けて、逃げない限り、私はこのままだ。あの鳥もきっと、私と同じ未来になる。
私たちは、生まれた時から何重もの鳥籠の中で、飛び回っている。
お題 鳥かご
「私たちは、心友だもんねっ」
友情。
ただの、表面上での付き合い。平行線だ。
その中に隠れているのは、本物の愛……なんて、聞いたことない。
信頼も期待も、愛もない。
希薄で、ガラスのように壊れやすい。
だから、言葉をぐっと飲み込む。そうだね、と頷く。
せめてもの時間を、愛していたいから。
友情って、砂のお城みたいだね。
お題 友情
「昔に戻りたいっ……」
年長さんくらいに戻れたら。
純粋無垢で、毎日楽しくて、イベントがあったらなにか貰えて、優遇状態になれたのかも。
自分の過ちや後悔をしてしまった時に戻って、失敗を引きずらない未来にしたい。
もっと昔に戻って、これからの地球の問題を訴えて、温暖化や差別をなくしたい。
それが可能なら。私たちは変われていたのかもしれない。
そんなこと全部、知った上でのことだし、卑怯なことだよね。
お題 もしもタイムマシンがあったなら