あいうえお作文

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9/14/2024, 2:28:36 PM

 命が燃え尽きるまで。
 私は、私の命を燃やし続けることなんてできるのでしょうか。

 命を燃やし尽くす前に、炎が消えてしまった人だっているでしょう。
 命を燃やし尽くす前に、炎を消してしまう人だっているでしょう。

 結論としては同じでも、そこにはそれぞれの思いがあったことと思います。

 どちらも、本当は燃え尽きるその時まで、その炎を途切れさせたくなかった思いが少なからずあったでしょう。きっと誰でもそうです。

 私は消す勇気がない中、日々を過ごしています。
 ですがいつか、何かひとつのためだけに、全てを投げ出せる覚悟さえあれば、きっと。


(「命が燃え尽きるまで」でした!)

9/14/2024, 11:39:05 AM

 夜明け前。
 たぶんこの世で一番、憂鬱な時間。

 夜が明けてしまう。行ってしまう。行ってしまったら、今度はたくさんの嫌なことがやってくる。

 毎朝の頭痛。用意されない朝食。陽気な声で8時を告げるテレビのアナウンサー。学校に行く同級生。ため息をつく親。全てが鮮明に思い出されて、吐きそうになった。

 まだあたりは薄暗い。しかし、先程より格段に、また確実に、夜明けは近付いてきている。

 ひとつ、ため息をつく。そして、意味もなくいじっていたスマホの電源を落とす。このまま二度と目覚めないことを願って、もう一度布団の中に潜り込んだ。



(「夜明け前」でした!)