フィルター
職場のシルバーさんにビール職人さんがいた。
シルバーだけど、今も家で麹を作って売っていたり、
冬になると酒蔵のお手伝いに行くらしい。
ビールや日本酒に詳しくて、職場の忘年会の余興で利きサイダー大会をやったときに見事に塩サイダーと三ツ矢サイダーの味を見分けていて驚いたものだ。
そんなビール職人さんに生ビールと瓶ビールの違いを聞いたことがある。
瓶ビールは低温殺菌処理をして雑菌を殺してから瓶詰めしたもので、生ビールはフィルターで雑菌をろ過した上で提供されるビールというような、記憶が曖昧だがそんなような違いを説明された気がする。
はっきりと覚えているのは生ビールでもフィルターが古くてカビているとビールの味が美味しくないのだそうだ。
ビアガーデンで生ビールを飲みながらそんな説明を聞いた。
フィルターの違いで味が変わるという話は非常に興味深かった。
仲間になれなくて
3月からジムのスタジオに通っている。
ミセスなどの流行りの曲に合わせて踊ったり
リズミックボクシングで滝のような汗を流したり。
実は1年前からジムには通っていたが、正直自分に厳しくできなくてお風呂だけ入って帰る日がほとんどだった。
プログラムに参加するようになってから、回りの目があるのでほぼ毎日参加できるようになった。
インストラクターが頑張っているとグッドマークをくれるのも励みになっている。
一つ、後悔していることがある。
プログラムに参加しはじめた春あたりに、仲間をつくらなかったことだ。
最初の方は近くで踊っている人が笑顔で笑いかけてくれることが多かった。
だけど私は恥ずかしさもあって気付かないふりをしてしまったのだ。
そのせいもあってか、スタジオプログラムの中でなんとなくある仲良しグループに入れないのだ。
出会ったときに挨拶したり、休憩中にプライベートなことを話したりする仲間が私にはいないのだ。
まぁ、それで困ったことはないのだが。
ないよりある方がもっと楽しめたのかもしれない。
雨と君
オオカミこどもの雨と雪
人狼の夫をもち、人狼の双子を産んだ花。
オオカミの道を選ぶ雨と
ヒトへの道を選んだ雪を女手一つで育てあげた。
はじめての子育て、マニュアルのない人狼の子育て
花のたくましさと強さに胸を打たれ、
なによりも雨と雪の子育てが一段落して双子が手元を離れたあとの花がすごく儚くさみしげだったのが強烈な印象として残っている。
天国に先立った人狼の夫に微笑む自慢げな表情が頭から離れない。
つよくつよく、母という存在の圧倒的な強さを感じた。
誰もいない教室
静か。
生徒たちを無事に送り出した安堵感でほっとするときもあるし、疲れすぎてぐったりするときもある。
このあと解決しなければならない問題があってまだ緊張が解けていないこともある。
この静かな教室も明日になればまた騒がしくなる。
それだけは確かな真実。
信号
車のドライバーが信号待ちにスマホを触っているのをよく見る。
もはや癖のようである。
おそらく暇な時間があると、条件反射でスマホのロックを解除してしまう習性があるのだろう。
かくいう私もこの文章を信号待ちに書いている。
数年前にこのことを兄に叱られた。
前方不注意だと、珍しく厳しく言われて
通勤の信号待ちに化粧をしていることも白状させられ、大変な修羅場だった。
その際に、癖だと認識しているなら、触りたくなるものはすべて後部座席の手の届かないところに置きなさい、と約束させられた。
すっかり約束を破ってしまっている私へ
事故は一瞬、後悔は一生
この言葉を身に刻め!