奇跡をもう一度
あなたと出会えたこと
何十億人と居る中、あなたと出会えたこと。
この奇跡は、もう二度と繰り返されることは無いだろう。
人生の中には小さな奇跡がたくさん起こっているのだろう。
知らず知らずのうちに。
運命の人は、2人いるらしい。
1人目は、恋と別れを教えてくれる人。
2人目は、永遠の愛を教えてくれる人。
もう一度を望むなんて。
自分勝手だと、分かっているけれど。
私はそれでも願ってしまうんだ。
「奇跡をもう一度」
きっと明日も
きっと明日も
今日と同じ日々を繰り返すのだろう
きっと明日も
どこか不安を感じながら生きているのだろう
きっと明日も
昨日も今日も同じなのだろう
きっと明日も─────────
声が聞こえる
「もう、無理」
親友は、そういって消えた。
「…わ、私…どうしたら…」
泣いて、泣いて、叫んだ。
『私ちゃんは、生きなきゃだめだよ。辛いと思うし、苦しいと思うけど…ごめんね。わたしは、この世界から逃げちゃった。いじめに、もう耐えられないからさ…。でも、私ちゃんは人気者だから。おばあちゃんになったら、会おうね。楽しかったよ。わたしと友達になってくれてありがとう。』
「…ぁ……わ、私…」
親友からの、最期の声が聴こえた。
秋恋
だんだん寒くなってくる秋に、
貴方、彼氏からの温もりを受けた。
私の心は、暖かい。
燃え上がりそうな、心を必死に隠して
貴方に挨拶をする。
「俺的には可愛いと思う」
って彼氏が言ってた事を、友達から聞いた。
いつまで私の心を燃え続けさせるの。
こんなに熱くなっちゃった。
今はもう、秋なのに。
本気の恋
①
「私、君のこと…好きかも…?」
私は、「微妙な恋だった」。
「私…好き、かも…」
私は、「曖昧な恋だった」。
「好きです、付き合ってください」
彼は私に、「本気の恋をした」。
「お願いします」
私は彼に、「お返しの恋だった」。
数ヶ月後。
「可愛いから、だから逃げちゃったんだよ」
彼との初対面の話。
可愛いという言葉。好きという言葉。
私は、「いい人だから付き合った」。たったそれだけの理由。けれど、今では違う。
私は彼を、「前よりも」好きだと思っている。
私は彼に、「本気の恋で」、「彼にお返しをしたい」。
「」の中のみ読んでみても、物語が成立するお話。
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②
ああ、彼氏が居るのに。
あの友達のこと、どう思ってるのか自分でわからない。
もしかして、私…いや、私は彼が居る。彼は私の事を好きでいてくれているし、わたしも彼のことが好きだと思う。少なくとも、付き合った当初よりかは。
「本気の恋」って、なんだろうな。