遠い日の記憶
小さい頃仲が良かった友達。
たくさん喧嘩もしたし、たくさんぶつかりあったけれど。
お泊まりもして、たくさん遊んだ。
その友達が、転校してしまって。
連絡手段はあるけれど、もう。
ほとんど連絡していなくて。
あの頃をまた、経験したいと。
友達とまた、会いたいと。
思っていても。
それは遠い日の、記憶にしか残されない。
もう一度などない。
今仲良い友達を大切にしようと。
思っていても、実行は
──────難しいな。
終わりにしよう
「終わりにしよう」
その一言で終わった。
世界が終わった。
神の一言によって。
この世界を一新───新しい世界を作ろうって。
終わりにしようって言ったって。
これからもっと頑張ろうと思ってたのに。
まだ行けた…のに。
──────この努力全部、終わりにしよう。
私の当たり前
毎日起きられて
食事を食べられて
歩けて
走れて
動けて
会話ができて
色んなことを学べて
色んなことができて
寝れる
私の当たり前の日常。
君にとってはできないことかもしれない。
あの人にとっては当たり前じゃないかもしれない。
私は『私の当たり前』に感謝して今日も生きる。
頑張って生きようと思う。
友だちの思い出
友達の思い出?
友達とのじゃなくて?
そうだ、この前友達が言ってたんだけどさ?
わたしの友達、迷子なってさ笑
知らん道で怖かったけど、周りの景色見てるとこんなところもあるんだなぁって思えたらしいわ
人生山あり谷ありだね
って言ってたんだけどさ笑
そんなことで人生語るな、って思ったわ笑
こうやってわたしが君に語ったことを
君は人に「そういや友達がさー…」と
友だちの思い出として、語っていくんだなと、
語ることがあるのかなと。
星空
「ねぇ見て!星空、綺麗だよ!」
と言われ、ベランダに出てみる。
「本当だ、綺麗…」
「夏の大三角…かな?で、あっちは…」
明るい声色で話す君。
きっと、電話越しの君は、キラキラした目で星空を見ているのだろう。
そんな君を、いつか間近で見てみたい。
「…今って、わたしたち、離れているけど、同じ星空を見てるんだよね?」
少しだけ、ドキッとしたことは秘密だ。
「…そうだね?」
離れているけど、なんだか近くにいる気がする。
「ごめんね、そろそろ寝るね!おやすみ!」
「わかった、おやすみ!」
また明日、と言いたかったけれど、電話を切られてしまった。
──────星空…それ以上に、君は綺麗だ。