いつも君は遠くを見ている
話をしていても
遊んでいる時も
ふと気がつけば
君は遠くを見ている
その眼はとても儚げで
しっかり掴んでいないと
泡沫のように消えていきそう
私はいつかきみがいなくなるんじゃないかと思い
怖い
ほら
今日も君は別のなにかを見ている
『視線の先には』より
明日からダイエット?
明日から勉強頑張る?
いつかやる
いつか出来るようになる
いつか、、、
いつか、、、
いつかっていつ?
誰も何も待ってくれないし
代わってくれないよ?
だってそれができるのは
私だけだもの
『私だけ』より
目を閉じた
すると音が鮮明に聞こえ始める
川のせせらぎ
風の揺らぎ
木々の葉
蝉の声
遠くで聞こえるは飛行機の音
様々な音が心地良い音楽となり
鼓膜を揺らす
目を開け
僕は飛び石の上でステップを踏んだ
『空を見上げて心に浮かんだこと』より
朝目覚めると1件の通知が来ていた___
眠たい目を擦りながら画面をじっと見る
大きな欠伸をひとつ
スマホをベッドに放り投げ
横にあるカーテンを開ける
うん、今日もいい天気
近くで蝉の声が聞こえる
汗ばんだ体を洗い流すため
私はベッドから降りた
未読の通知を残したまま
【_____】
『1件のLINE』より
誰かが言った
“百万ドルの夜景”
”その景色は
誰が見ても美しい”と
眼下には
あちこちキラキラと輝いている景色が広がっている
白にオレンジ、金色に、、、
さまざまな光が集まっている
”あ、あそこ車が通っている”
”あの道から私たち来たのかな?”
”高速道路も見えるね‼︎”
あっちこっちから声が聞こえる
私だけではない
みんなそれぞれこの景色に見惚れている
私は手すりに寄りかかり
その風景を瞼に焼き付けるために
目を閉じた
『街の明かり』より