まる猫

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2/23/2023, 10:41:55 AM

 キュッ 
  キュッと

 体育館にシューズの音が鳴り響いてる

 インターハイまであと少し

 そのためレギュラーとなった俺は毎日のように朝6時か 
 ら練習に参加している

 “おい 〇〇‼︎ 時間だ‼︎ 終わるぞ‼︎”

 そう声をかけられてボールを片付けた

 非常口の扉を全開にし仲間と腰をかけた

 涼しい、、、

 風がよく通るそこはチームでよく取り合いになる

 風に身を預けると遠くから蝉の声が聞こえた

 あぁ地元を離れてもう2年は経つ

 あの子は元気にしているだろうか??

 休みの時はいつも一緒に遊んでいたあの子

 秘密基地を作ったり、親父が使っていないトランシー
 バーを勝手に持ち出してよく遊んでいた

 あのトランシーバーはどこに片付けただろうか

 部屋に戻ったら探してみよう

 インターハイが終われば地元に帰ってみるか

 あの太陽みたいな笑顔をもつあの子に会いにいこう

 

             『太陽みたいな』より

2/21/2023, 2:36:41 PM

 何度だって挑戦してやる

 だって今しかできないんだもの

 後で後悔しても遅いって?

 何言ってるの?

 後なんてない

 今がその挑戦(とき)だ

2/20/2023, 3:14:03 PM

 “そんな言葉なんていらない‼︎”

 そう言って君は出て行った

 何がいけなかったのだろう

 僕はただ君に寄り添いたかっただけなのに、、、

 ただ確かに僕は彼女が可哀想だと思った

 けれど、それは表面だけだったのかもしれない

 彼女は強い人だった

 そんな彼女が弱音を吐いたとき

 なるほど

 きっと寄り添うのではなく、引っ張りあげて欲しかっ
 たのかもしれない

 共に憂うのではなく、背中を押して欲しかったのかも
 しれない

 僕たちには足りないものがたくさんある

 それを共に補っていかなければならない

 なかなかに骨が折れそうだ

 でも、彼女だからこそそうしたい自分もいる

 さて、そろそろ扉の前で落ち込んでいるであろう彼女
 を迎えに行こう

 一歩踏み出せるように

 また前を向けるように

 そっとドアノブに手をかけた


_________________Another Story_____________________

 “そんな言葉なんていらない‼︎”

 そう言って私は部屋を出た

 やってしまった、、、

 彼は何も悪くないのに

 私に寄り添ってくれただけなのに

 それでも、私はこれ以上憐れまれたくなくて

 つい怒鳴ってしまった

 彼はとてもやさしい人だ

 人の気持ちに寄り添える人

 彼は“悲しい気持ち”に寄り添っただけ

 傲慢なのかもしれない

 でも、私は背中を押してほしかった

 “君ならできるよ”

 と笑顔で言ってほしかった

 それだけで私は頑張れる気がした

 まだ心が重いけど、突然怒鳴ってびっくりしている
 であろう彼に“ごめんね”と言わなければいけない

 目の前にあるドアノブをゆっくり握りしめた
 

2/19/2023, 3:02:43 PM

 ハラリ、、、

 また一枚落ちていく
 木々は少しずつ冬支度をしているようだ

 落ちた葉もそれで終わりではなく
 春に向けて栄養をまた木々に送り届けている

 綺麗な花を咲かせるため

 いらないものなんてない

 季節を巡らせるための準備をしているだけ

2/18/2023, 2:50:56 PM

“チク タク”
 “チク タク”

 静かな部屋で刻々と時間を刻む時計の音

 時々刻々と今日が終わっていく

 明日が来るのが楽しみで

 また過ぎ去っていくのが怖い

 あと少し

 今日という今日をもう少し

 感じていたい

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