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1/12/2025, 11:52:49 PM

あの日見た夢のつづきを探してる。

いつもは忘れる夢もこの夢だけは忘れたくない。

あの子を助けられる夢のつづきを探してる。

「すいません今日も探していいですか?」

「あぁ君か。どうぞちゃんと直しといてね。」

だから今日も夢の図書館で捜し物





─────『あの夢のつづきを』

1/11/2025, 11:45:33 PM

目を開けるとそこは自室

冷たい外気が私を包む

動きたくないけど動かないといけない葛藤の末

やっとの思いで扉を開けた。

そこにはキッチンに居るママと目が合った。

「おはよう」と言い合って抱きしめ合った。

ママは冷たかった。

パパはリビングにいた。

コタツに入って新聞を読むパパに

「おはよう」と言い合って抱きしめ合った。

パパはあったかかった。

私はテレビの真正面に座って

コタツに入る。

「あぁあったかい。」

冷えたからだを早く温かくしてくれる。

ここが天国かなんて思っていたら

テレビ台の横の写真が目についた。

そこには私たちの家族写真があった。

酷く悲しい気持ちになったのは

私がナニかを忘れているのだろうか?

今日は休日だと言うのに

パパは私に制服に着替えてなんて言う。

パパ今日は休日だよ。なんて言おうと横をむくと

パパは元気じゃないみたいだった。

「パパ?...ママにそんな顔見せない方がいいよ。
だって心配性なんだから。」

毎日ママに髪の毛可愛くしてもらってるから

ママに頼もうとしたのに

もうママは居ないみたいだった。

「パパーママはどこ行ったの?」

行き先も言わずに家を出るなんて

ママじゃないもん。

パパはいつもよりぎこちなく

「早めに家を出たのかもね」とか言ってたけど

本当はママはもう居ないのかな?

今日はお葬式らしい。

お葬式は死んだ人にさよならする式だって

聞いたことがある。

朝抱きしめたママはオバケなのかな?

私には分からなかったけど

心がスーッと冷えた気がした。

心細くて怖くなってパパに抱きついた。

良かったパパはあたたかいね。

パパは冷たくならないでね。





─────『あたたかいね』

1/10/2025, 11:22:26 PM

これが未来への鍵だって父は言うけど

私はそんなの信じない。

未来への鍵だって言うなら

私じゃなくて父が自分で持っていればいいのに。

父はいつも冗談が分かりずらいから

これも冗談なんだろうか?

それも私には分からない。

仕方ないから私が持っててあげる





─────『未来への鍵』

1/9/2025, 11:45:03 PM

星のかけらを集めたら

願い事が叶うって

おばあちゃんから聞いた。

だからいつも夜空を見るの。

流れ星が流れる時は

次の日には星のかけらが

いつもよりも多く落ちているの。

これで願い事叶うかな?





─────『星のかけら』

1/9/2025, 12:23:40 AM

Ring Ring ...

けたたましい音と共に私は飛び起きた。

「何やってんだいもうお昼だよ!!」

電話越しには最近82歳を迎えたとは思えない

元気なハキハキとした声が届く。

この声はばぁば。

声寝起きには聞きたくもない声だ。

「もう街に着くぞ」

電話から落ち着いた声が聞こえた。

この声はヨウおじさんの声。

この船の舵ととってる優しい人。

「まだ寝てたのかよ」

バカにするように言うこの声はカイ。

この船で1番歳が近い男だ。

いっつもバカにしてくるから

コイツだけは好きじゃない。

「カイうるさい。」

なんて言いながら着替えて自室からでる。

「おはよう」

「今日は遅かったな」

「調子はどう?」

会う人会う人全ての人が話をする。

だからこの船員が大好きだ。

さぁ今日はどんな1日が待ってるんだろう。





─────『Ring Ring ...』

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