どんなに些細なことでもなにか覚えていませんか?
海来が死んだんだって
自殺したらしい。
そう聞いたのは2日前。
海来が自殺だなんてありえないと思った。
海来について何か知らないかなんて
もう知ってることは話した。
他には...そういえば関係ないかもしれないけど
海来には最近恋人が居たって聞きました。
こんな情報役に立つのだろうか?
それでも警察の人は
ありがとうと言ってくれた。
海来とはもっと遊びたかったのに。
─────『些細なことでも』
君と居ると私はいつだって最強だって思える。
私の心の灯火に
温かく寄り添ってくれる
君が最高だよ。
私も君の心に温かく寄り添いたい。
君も私と居て最強だって思えるように。
─────『心の灯火』
気になる人からのLINEは
少し時間を開けた方がいいって聞いた。
たけど私その時点にたっしてない
早く彼のLINEを知りたいな
─────『開けないLINE』
今日の授業はお互いの似顔絵を描こう
最悪だ。
自画像でも嫌なのに
自分の顔見られて相手の顔を見ないといけないなんて
「君も不幸だね」
こんな僕とペアになるなんて。
「そーかな?
ウチは全然楽しみだけど」
明らかな校則違反のスカートの長さに
ワイシャツのボタンも2個開けて
僕の目を見ようとする女子
こんな子とペアなんて
ほんと可哀想だ。
彼女と僕は正反対だと思う。
僕はこれからに明確な目標がない。
学校を卒業したら僕は何をしたらいいのだろう。
女々しいと思われるけど
僕はそんなに完成された人じゃないから
ふとした時に泣いてしまうこともある。
けどきっと彼女には
そんなこと無さそうだ。
これから知っていこうなんて思わない。
だって今日限りのペアなんだから。
でも僕は知らなかった。
彼女に今日限りなんて言葉辞書に載ってなかったこと
そんな彼女に振り回されてしまうことを。
─────『不完全な僕』
貴方のせいだから。
貴方がこの前この香りが好きって言ったから
この香水をつけるしか無くなった。
貴方に出来れば全部好きって言って欲しいから
香水はずっとこのまま。
告白する勇気もないのに
貴方の隣に立つ準備だけは
完璧に仕上げてる。
いつかでいいから
この香りが移るまで近くに来てよ。
─────『香水』