僕が君を好きと想い始めたのはちょうど1年も前
君が彼を想い始めたのはつい最近のことだ。
しかも君が彼を想い始めたと気づいたのは
彼が僕の幼なじみでいつも隣に居たからだ。
でも彼は彼女の好意に気付かない。
そして僕は今彼女の恋の相談相手となっている。
彼は僕が彼女を好きなのを知っているから
いつも彼の所に戻ると
「よかったな」
なんて爽やかな笑顔で言ってくるだから
いつも僕はやるせない気持ちで胸がいっぱいになる。
僕は彼女を諦めることが出来るのだろうか。
彼とは幼なじみだしずっと仲良くしていたいから
恋か友達を選ぶなら僕は
友達を選ぶしかないんだ。
─────『やるせない気持ち』
時々同じ夢を見る。
誰かわからない少女が海へ進む様子を
僕は見ていて手を伸ばすんだけど
彼女は手を取ることはなく
振り返って僕を見て笑うんだ。
そして彼女を包むような高い波が来て
彼女は消えるこんな夢を見る。
でも僕はこの少女を知らない。
この経験はしたことが無いから
過去のトラウマを見ているわけじゃない。
誰が海へ進む彼女を止めることができるのだろう
─────『海へ』
「もう何回言ったらやってくれるの?
くつ下は裏返しにしないでって」
ママはいつも僕にそう言って怒る。
でもママは僕に甘いんだ。
「くつ下くまさんだ。かわいいね。」
僕がそう言うとママは少し笑うんだ。
でもはやく直さないと。
本当に怒られてしまうかもしれないし
許されなくなっちゃうかもしれないから。
僕も怒られるけどパパもママに怒られてるんだ。
「くつ下裏返しなんだけど」
僕とパパは似てるのかもしれない。
僕もパパもママに怒られないように
一緒に直していこう。
そう約束をした僕とパパ
─────『裏返し』
鳥のように好きなとこにいたい。
誰かが近づいたら飛んで
仲間なら隣に並んで
ぼーっとしようよ。
鳥のように自由になれたなら
─────『鳥のように』
さよならを言う前に
そんなに優しい顔をしないで欲しい。
わざわざさよならを言うなんて
あなたぐらいしかいないんじゃない?
どんな言葉を言ってもあなたは笑顔だから
あなたの事が分からないわ。
さよならを言う前に
もっと貴方を知りたいと思った。
─────『さよならを言う前に』