初めて知った。
あなた嘘が上手いのね。
たくさんの想い出をバックに詰め込んで
あなたにサヨナラを言いに行くね。
私もう1人の恋人の存在に気づかなかった。
どっちが先に付き合ったかなんて
この際どうだっていいの。
「私と別れてください」
驚かないでよ。驚いたのは私だから。
「私たちだけじゃないでしょ,恋人って関係の人」
居ないよなんて言わないで私その嘘に何度騙されたか
「あなたとは結婚するかもなんて考えてた。
今も信じられない別れを告げてること。
約5年間たくさんの想い出をありがとう。
さようなら。」
私を引き止める彼の声を背に私は歩いた。
いつの間にか涙が出てきたし
この5年間はたくさんの想い出があったから
きっと忘れることは難しいけど
後悔してないよ。
私にはもっといい人が居るかもしれないから
─────『たくさんの想い出』
冬は人肌が寂しいから
恋人をつくったりしたいな
まぁそう言って何年も
恋人ができたことなんてないけどね
冬になったら
星が綺麗に見えるから
仲のいい人と一緒に
キャンプとかで
夜空をみたいな
友だちと沢山遊んで
最高な冬になったって言えるように
たくさんの思い出を作っていきたいね
─────『冬になったら』
大好きな友達が海外に行ったんだ
1週間だけだったんだけど
毎日電話して週2で会ってたからさ
帰ってくるのに
離れ離れって感じで
寂しくて泣いちゃった。
今度は私たち2人で行きたいね。
─────『はなればなれ』
猫が居た。
子猫を連れているようだった。
最近汚れたような感じだったから
捨て猫だとわかった。
かわいい。
そう思ったと同時に家に入れたくないとも思った。
色んな金を持っているかもしれないし
お世話なんてしたこともないから。
それでも見てしまったからには
命を見捨てることは出来なくて
私は家に入れてしまった。
お風呂場で猫を洗ってしっかり乾かして
必要なものを買いに行って
いつの間にか大人猫も子猫も寝ていた。
その姿が可愛くて思わず写真を撮った。
育てるの初心者だけどこれからよろしくね。
─────『子猫』
冬を呼ぶ秋風が冷たい。
少し乾燥し始めた手を擦る
なかなか暖かくならないな
もうマフラーも出していい頃かな
秋風が冷たい今年はきっと冬も寒いんだろう
─────『秋風』