日本だから騙された。
日本だからって油断した。
あいつに渡された水。
透明だからって何か入ってるなんて
疑いもしない自分の気の緩みを感じた。
透明の水を飲んだ私は
意識が遠のいた。
─────『透明の水』
彼女は完璧な存在だ。
その容姿は、まるで芸術作品のように美しく
誰もがその魅力に魅了された。
その姿は、常に自信に満ちていて
強さと威厳が漂っている。
あなたの話し方は、品位があり、
全ての人々を魅了する。
彼女は、まるで天使のようだ。
周りの人々を癒し、励まし、導く存在だ。
彼女の存在感は、圧倒的で、どんな場所においても、
まるで光を放っているかのように周りを照らし出す。
誰もが彼女を追いかけた。
そんな彼女が私の理想。
いつか理想のあなたに私を見て貰えるように
私は私を磨き続ける。
─────『理想のあなた』
それは突然の別れだった。
彼からのおはようLINEに寝落ち電話
毎日していたのに
ある時から連絡が途切れた。
初めは疲れただけなのかもって思ってた。
彼の家に行った。
彼ではなく、彼のお母さんが出てきた。
家に上がって彼のお母さんは私に話してくれた。
「あの子は交通事故で亡くなったのよ」
頭が真っ白になった。
彼が事故にあって死んだ?
ありえない。
信じたくない。
これは私にとっても彼の家族にとっても
突然の別れだった。
─────『突然の別れ』
これは私の自論だけど
恋なんてつまらないと思っているんだよね。
好きなあの子しか見えないなんて
バカみたいじゃない?
恋は盲目って
ありえないでしょ。
あの子を好きってなって
告白して付き合って...。
付き合ったら何が変わるの?
友達のままでも付き合ったとしても
変わるのは名前だけでしょ。
そんな考えしかできない私と
試しに付き合ってくれませんか?
これは君と私の恋を知るための恋物語
─────『恋物語』
時計が零時を指したとき
俺は街に出た。
昼間は賑わって居る商店街、
途切れることを知らない車の列。
そんなことを忘れさせるくらい
真夜中は静かで別世界だった。
空を見上げると上には
大きな満月が
俺を飲み込んでしまうほど近くで輝いていた。
それに負けないくらいに星も輝いていた。
今まで見た事のないくらいの夜空で
真夜中の散歩が最高なものになったと俺は思った。
─────『真夜中』