多分君が思ってるよりもずっと
僕はまだ子供なんだ
大人っぽい服装をしているけど
まだどこか大人になりきれてない
そんな気がしてる。
僕のかっこいい大人のイメージは
なんでもスマートにこなせること
でも僕はスマートにこなせるような
大人じゃないみたいだ。
でも君は,僕がデートの時スマートにできなくても
そんなこと気にしていないように笑ってくれる。
君じゃなかったらきっと
僕は幻滅されているところだろう。
幻滅しないでいてくれて笑ってくれる彼女が大好きだ。
いずれは君と結婚したいし
この先何年も君と一緒に笑いあっていたいし
この先何年も君と一緒に支え合って行きたいし
この先何年も君に愛を伝えたいし
この先何年もずっと
僕が君の隣を一緒に歩いていきたい。
いつまでも君の隣で君を守ること
いつか君に伝えるね。
─────『君と一緒に』
カーテンから差す光で目覚めた私。
カーテンをちゃんと閉めなかった
昨日の私に少しイラついた。
重たい目を擦りながらリビングへ向かった。
「おはよう」
白い湯気が出たコーヒーが入っている
マグカップを持っている彼が言ってきた。
「...おはよう。」
少し不機嫌な声で挨拶をした。
彼にはいつまでも可愛い私でいたかったけど
無理があったみたい。
それでも彼は私を好きでいてくれるから
安心出来る。
私はカーテンを開けてベランダに出た。
少し冷たい空気が頬を撫でる。
今日の朝は,穏やかな冬晴れだった。
「めっちゃ寒いじゃん」
彼はそう言うけど,私着いてきてなんて言ってないよ。
「なんで外出たの?」
逆になんで着いてきたの?
そう聞きたいところだったけど
「目覚ますため」
特に意味はなかったけど,
目も覚めてきてるからいい理由かも。
「ねぇ,寒いからくっついていい?」
「そんなに寒いなら部屋に戻ったらいいのに。」
「やだ一緒にいたいから」
「好きにしたら」
私がそう言うと彼は嬉しそうにくっついてきた。
そんなにニコニコしてるから私も悪い気はしない。
むしろ私も笑顔になってくる。
彼が愛情を100くれてるとしたら
私は50くらいしか上げられてない気がするけど
いつかはあなたと同じくらいあげるから
その時まで待ってて。
そう思うあなたと過ごす冬晴れの日
─────『冬晴れ』
幸せとはなんだろう。
ふと考えた私にとっての幸せは
美味しいものを彼と一緒に食べること
ほっぺたが落っこちちゃうほど
美味しい食べ物を食べること
でも毎日食べてるかって言われたら
そうでも無い
だけど幸せの日がずっと続いたら
それは“幸せ”じゃなくて
“日常”になって“普通”に変わってしまうと
思うんだよね。
そうなると私は少し怖くなっちゃう。
他でどう幸せを感じればいいの?ってなっちゃうから。
僕にとっての幸せとはなんだろうか。
ふと考えた僕の幸せは彼女と居れること。
僕が彼女にアタックし続けた結果
ようやく付き合えたんだけど
その時は世界でいちばん幸せだったと思う。
もちろん今も幸せなんだけど。
付き合ってからわかったことが沢山あって
意外と僕の彼女はツンデレだったこと
「好き」の言葉をなかなか言ってくれないんだけど
言ってくれた時
顔が赤くなってて可愛いんだよね。
彼女は食べるのが好きなんだよね。
美味しい食べ物を食べてる時
笑顔なのが可愛い。
必ず僕が隣にいてその顔を見れるのが嬉しく感じる。
たまに僕の思いが一方通行なんじゃないかって
不安になっちゃうことがあるけど
コンビニに行くだけなのに
しっかり着いてくるし
用事があった時
玄関まで見送ってくれるし
これは僕がいいように解釈してるだけかもしれないけど
彼女が一緒に居たいって思ってくれてるみたいで
僕は幸せを感じる。
僕はこんな“日常”が彼女が隣にいてくれるだけで
“幸せ”で“普通”に変わることにも嬉しくなる
僕と彼女が過ごしてるのが“普通”って
“いつものこと”って言えることが幸せだと思う
人それぞれ幸せを感じるところは違うと思う。
その幸せをいつまでも感じられるように
普段の日常も守っていきたいね。
─────『幸せとは』
私,知らなかったよ。
早く言って欲しかった。
心の準備必要じゃん。
あなたが日の出を見に誘ってくれたから
着いてきたんだけど
私の目線は彼にしか向かなかったよ。
心臓がバクバクしてるよ。
日の出の光で輝く彼が
そんなに美しいなんて思ってなかったよ。
私は,ほぼ無意識に写真を撮った。
「あっ,写真撮ったでしょ笑」
「バレないと思ったのにバレちゃった笑」
消してよ,なんて言ってくるけど
消せないよ。
めっちゃいい写真なんだもん。
カッコよくて,美しくて,儚くて
新しい彼をしれた気がした。
わがままかもしれないけど
出来れば来年も再来年も
ずっとずっとこの日の出を
あなたと一緒に見に行きたいな
─────『日の出』
「はい,」
「え?」
突然手の形をグーにして私に向けるから
思わず声が出てしまった。
「え?聞いてなかったの笑」
そう言って笑うのは高校で知り合った友達
「ごめん,ごめんなんだっけ?」
「今年の抱負は何ですか?」
再びグーにして向ける手はマイクを
表してることがわかった。
「今年の抱負か...
今年は自分磨き頑張りたいです!笑」
「なるほど,それは何故ですか?」
記者のようにメモを取るような演技も
しっかりしていて彼女は私を笑わせてくる。
「そうですね...。前の年はダラダラ過ごしすぎて女子力以前に生活レベルが低下してしまったので頑張っていきたいなって感じです。」
「では,具体的にどのようなことをする予定ですか?」
「具体的に健康的に体重を落としたいですね。
まず食事制限をするのではなく
白米を玄米に置き換えたりして
私でも続くようなダイエットしたいです。
あとは運動を習慣づけたいです。
目の前にいる彼女と走りに行きます。」
その言葉を聞いて
「え?やなんだけど...。」
嫌そうな声色が聞こえたが
「いいじゃん,一緒に頑張ってくれ笑」
そう言うと
「なんでー」
なんて言って笑ってたから
優しい友達だなぁって思った。
「じゃあ今度は反対。
今年の抱負は何ですか?」
「えっと...。去年とほぼ変わらないような
生活をしたいです。
いい方には変わっていきたいですけど。」
「それは何故ですか?」
「思い返したら充実していた感じがして
良かったなぁって思ったからです。」
「今年絶対したいことってありますか?」
「今年絶対したいこと...。
今年は目の前にいる人と少し遠出してみたいですね。」
「まじで行こ!!」
記者の設定忘れるくらい嬉しかった。
「マジでそう。行かないとダメだから。
決定事項だからね笑」
「うん!わかった笑」
こんなに笑い合える友達を大切にすることも今年の抱負
─────『今年の抱負』