「やさしさなんて」
要らないって思うこともたまにあるけど、
大抵は欲しい。
優しさだけでいいの。
その先は望まないから
今だけでも
優しさを下さい
そうすれば
少しは頑張れます
それが続けば
もっと頑張れます
私はそういう生き物です
だから
今だけでいい
優しさだけでいいから
私にください
「泡になりたい」
グラスに注がれたビールを横から見る
そのキメの細かさや
浮き立つ感じが楽しそうで
実際見ている私は楽しくて
よーし、飲んでやるーという気分になるのだが
泡になりたいわけもなく
泡ごと飲んでやる、という気にしかならない
本日今年一番の暑さだそうな
確かに外に出るとその熱気と湿度に
なんだこりゃという気になった
そんな日はやっぱり一杯やるしかないよね
さてと。
ビール持ってきますか。
「ぬるい炭酸と無口な君」
学校の帰り
神社の境内
セミの鳴き声がすごかった
でも君はいつまでも唇を噛み締め
何か言うのを恐れているようだった
私はというと
そんな君を横目で盗み見ながら
手の中にある炭酸水がぬるくなっていくのを感じていた
別れようって話だったんだよね
他に好きな人ができたって言いたいんだよね
私は友達から”そうらしいよ”って聞いていたから
薄々感じてはいたけど
自分から真実を聞くのが怖くて
今日という日を迎えてしまった
君の口から聞くのは怖いけど
自分の口からはっきりさせる気もない私は
この状況がいつまで続くのだろうと
ふとそんなことを思っていた
「オアシス」
炎天下
私は目的地までがんばって歩いている
暑いけど、電車に乗るほどではない距離
万年運動不足の体
急に一念発起して旅に出る(近所だけど)
だけど現実は甘くなかった
この気温はなに?
この湿度はなに?
日傘やミニ扇風機が役に立っているが
我慢できる暑さは超えている
そんなとき目に入る「ドトール」!
実は目的地はすぐそこだったりするが
そんなに急ぐ旅でもないし
ちょっと一休み。
涼しい店内
適度に空いている席
すぐに出てくる美味しいコーヒー
このまま帰っちゃおうかなと思いつつ
目的地までのエネルギーチャージをする
本当にあと少し。がんばるぞ。
そして帰りにも寄っちゃうんだろうなと
思ったりした夏の午後の話でございました。
「もしも過去へと行けるなら」
ふとあの子に会いたいなと思う
初めて好きだなーと思った男の子
ただそれが恋愛的なものなのか
単に一緒にいて面白いからなのか
幼い私にはわからなかった
向こうも私のことを好いてくれている感じはしていて
それもきっと一緒にいて楽しいなーって程度の感情だと
今振り返ってもそう思うのだけれど
でもあの時間は良かったな、としみじみ思う
そんな仲良しの二人だったけど
からかうクラスメイトもいなくて
そのクラス全体が仲が良かったんだなと
いいクラスだったなと
今更ながらにしみじみと思う。