きらめき
夜の街に明かりが灯る
まるで宝石箱をひっくり返したような景色に
自然と心が躍っていた
たくさんの灯りに照らされて
行き交う人々は皆笑顔で
街全体がきらめいていた
この瞬間を記憶に刻んで
今のこの気持ちを忘れたくない
君の手を取って
僕は夜の街に飛び込む
些細なことでも
気になってしまう
君の仕草、視線、思っていること
僕はそんなに細かい性格ではないはずだ
なのに君のこととなると
どんなことでも見ていたい、知りたい
気にしてしまう
自分の身なり、言葉づかい、動き
君はそんな細かいこと気にしないけれど
君は僕をどんなふうに見ているのか
僕のことをどう思っているのか、知りたい
そんな些細なことって
笑われるかもしれない
だけど些細なことでも
大事なことが隠れているかもしれない
心の灯火
どんなに絶望の縁に立たされても
苦しくて挫けそうでも
諦めたくない
周りに何を言われようが
絶対に立ち上がり
前を向いて進む
信じたい
自分自身を
頑張った先に希望があることを
自分の心の灯火は
誰にも消させやしない
開けないLINE
スマホの画面を開くたびに目に入る通知
だけど僕は
未だにそのアイコンを叩くことができない
君が別れを切り出そうとしていること
知っている
いつかは向き合わなきゃって
わかっている
だけどまだまだ心の準備ができていなくて
君の言葉
知らんぷりしてる
君はきっと待っている
僕のことを
僕の返事を
こんな僕だから
君は離れていこうとしているんだよね
わかってるんだ
本当にごめんね
心の中で呟いて
僕はスマホを机の上に置いた
不完全な僕
いつも自信がなかった
何をしても上手くいかない
人に誇れるものなんてなくて
どーせ僕なんてって
いつも思ってた
僕は何かが欠けている
みんなの当たり前がわからない
みんなができることができない
仕方ないよ僕だから
そんなふうに考えた
不完全な僕
いつになったら
完全になれるのかな
欠けたピースは
どこに落ちてるのかな