木弓るん

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8/25/2024, 2:41:16 PM

向かい合わせ

僕の正面に座る君
普段は混み合っている通勤通学時間の車内も
この時期は空いていて
毎日見かける君がよく見える

どこの誰かも知らない君
でも僕は君のこと気になっていて
毎日同じ時間同じ車両
君も僕の顔くらい覚えていてくれたらいいな

電車の窓際と窓際
距離は離れていても
向かい合わせの君と僕
君のことを凝視するのが照れくさくて
僕はなかなかスマホから顔を上げられない

君は電車の中で
あんまりスマホを見る方じゃなくて
文庫本を開いているけど
たまに顔を少しだけ上げるの
知ってる

僕のことを見てくれてたらいいな
僕と同じように気にしてくれてたらいいな
そんなことを思うけれど
気恥ずかしくてただ思うだけ

そんな僕達を電車は無常にも
会社の最寄りへ運んでいく

8/24/2024, 2:55:35 PM

やるせない気持ち

その光景を前に、ただ立ち尽くすしかなかった
何かすればよかっただろうか
何かできることがあっただろうか
考えれば考えるほど
無力な自分を、思い知った

過ぎた時間を戻すことはできない
後悔しても意味がないことはわかっている
それでも
繰り返し、繰り返し考えてしまう
この気持ちはなんだろう
この気持ち、どうすればいいのだろう

8/23/2024, 3:02:55 PM

海へ

誰に誘われたわけでもないけれど
気が付いたらここへ来ていた

磯の香りと波のざわめき
陽はじきに沈もうとしていて

大切な人と一緒なら
さぞかしロマンティックだっただろう

だけど今はひとり
ノスタルジックにたたずんでいる

8/22/2024, 2:42:53 PM

裏返し

人生何が起きるかなんて
カードをめくってみなきゃわからない

今まっすぐ歩くと何が起きる?
行動を起こすことで人生変わる?
君に話しかけたら
君の考えてること、わかる?

全ては裏返されたカード
めくってみるまで真実はわからない

めくった結果
人生が裏返ることもあるんだ

8/21/2024, 2:48:54 PM

鳥のように

翼が欲しい。空を飛びたい
何もかも投げ出して
自由に、どこかに行きたい

どこまでも続く青い空に
風に身を任せて
気ままなフライト

時には悪天候に悩まされて
木陰に隠れてやり過ごす
旅には苦難もつきものだ

高く、高く飛んで
世界を見渡して
地上にいる子供に指差されたり

だけど現実はかごの中の鳥
閉じ込められた世界で
鳥のようになりたい私が
ただただ妄想しているだけ

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