木弓るん

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8/9/2024, 2:43:08 PM

上手くいかなくたっていい

いつだって、人前に出るのは怖かった
何かをしようとするのは、不安だった

どうせできない
私は駄目な人間だから

そう言い訳をして何もかも諦めて
逃げてばかりいた

そんな私の手を引いて
背中を押してくれた君がいた

上手くいかなくたっていい
一緒にやろうよ

そう言って、君は私の前に立ってくれた
そうして、私の世界は広がったんだ

8/8/2024, 1:16:52 PM

蝶よ花よ

可愛いものは愛でたくなる
青みがかった蝶、小さな白い花
そして君

籠の中に入れて、窓辺に飾って
毎日静かに眺めていたい
君はただ、そこに居てくれればいい

可愛いものはいつか終わりを迎える
力尽きて動かなくなった蝶
枯れてしおれた話

その時が来たら
僕たちも終わりを迎えよう

残されるのは
空っぽになった籠と花瓶
誰もいない窓辺で
ただただ陽の光に照らされている

8/7/2024, 2:02:25 PM

最初から決まってた

静かに、しかし毅然と歩いた

どんなに抵抗しても足掻いてみても
この運命は変えられなかった

だからせめてみっともない姿は
さらしたくない

誰の手も煩わさせず
強制もされず
ただまっすぐと歩く

光り輝く刃の元へ段を登る

決してプライドだけは失わない
美しいまま散っていく
これが最初から決まってた運命への
精一杯の抗いだった

8/6/2024, 2:45:14 PM

太陽

陽の光に誘われて
眩しさに手をかざす
暖かな光が活力を与えてくれる

太陽はいつだって
暖かくて眩しいけれど
恋しい時とそうじゃない時がある

ジリジリと照りつける日差し
アスファルトがゆらゆらと動く
最近の太陽は暑すぎる

もう少しお手柔らかにお願いします

8/5/2024, 2:36:36 PM

鐘の音

遠くから、鐘の音が聞こえてくる
それは祝福の音だろうか
別れの音だろうか
この音のもとに
誰が集い、願い、祈りを捧げるのだろうか

鐘の音は鳴り続けている
人々の想いを乗せて

旅人はその方角に視線を向けて
穏やかに微笑んで
顔を伏せて、背を向ける
鳴り続ける鐘の音から逃げるように
足早にその場を立ち去った

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