木弓るん

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7/20/2024, 2:29:12 PM

私の名前

最初に認識したのは白い壁
上から降り注ぐ光
のぞき込んでくるアナタの顔

気分はどうだい?

そんなことを聞かれた気がする
けれどワタシにはわからなかった
気分というものが何なのか
何を聞かれているのか
何故そんなことを聞くのか

そうだよね。そんなこと聞かれても
わからないよね

アナタはうんうんと頷いて

まず、君の名前を決めようか

そう言ってアナタはワタシに名をくれた
その瞬間から、私の全てが始まった

7/19/2024, 2:45:08 PM

視線の先には

怯えるように虚空を見つめる君
その視線の先には僕には何も見えなかった

あの時君は何を見ていたの?
何を感じていたの?

今となっては何もわからない

だけど今、もういないはずの君に導かれて
僕はここへ来たんだ

姿は見えないのに、確かに感じる君のこと
僕はあの時の答えを求めて
気配だけで呼ぶ君に着いてきた

かくして
僕の視線の先には
あの時の答えがはっきりと見えていた

7/18/2024, 2:47:03 PM

私だけ

この物語は、私だけの秘密の物語
毎日少しづつ書いては色をつけていく
まだまだ人に見せられるものではない
だから今はまだ、私だけのもの

いつか他人に見せられる日が来たら
この物語はみんなのものになるのかな?
それとも結局誰にも見向いてもらえず
知ってもらうこともできないのかな?

今はまだ、私だけが楽しければいい
だけどいつかは
私だけじゃない
みんなが楽しめる物語を書きたい

7/17/2024, 3:28:11 PM

遠い日の記憶

少しづつ片付け始めてもうどのくらいだろう
身の回りのものを減らして暮らしやすくして
今後何かあっても近しい人が困らないよう
最近は押入れの奥深くのものを捨て始めた

古いアルバム、もらった寄せ書き
溜め込んでいた趣味のもの
仕舞い込んでいた古いものたちは
昔のことを否応なしに思い出させてくれる

友人たちとの思い出
今は亡き夫と初めて出会った日のこと
忘れていた遠い日の記憶は
確かにここにあった

でももう大丈夫
私の記憶もきっと誰かのどこかに
存在しているのだから

7/16/2024, 3:19:02 PM

空を見上げて心に浮かんだこと

澄んだ青空だ
うっすらと白い雲が透き通って見える
けれど基本的には快晴
それだけ

どんだけ空を見上げたって
何も思い浮かんではこない
いつからこんな風になってしまったのだろう
昔はもっとたくさん
色んなこと考えて
色んな物語を紡いできたのに

今の私の心はどうやっても空っぽで
ただぼんやりと空を見ることしかできない
けれど
もしかしたら空っぽなら空っぽなりに
実は何か浮かんでいるのかもしれないね

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