無垢
屈託なく笑う君
何も知らず、何もわからずに
だからこそ
僕にも無邪気に手を伸ばしてくれる
綺麗な君
まだ何物にも染まっていない君
君を守りたい
黒く染まった傷だらけの僕の手で
君を守ることが許されるだろうか?
君を何にも染めたくない
君には無垢なままでいて欲しい
僕のエゴだってわかっている
それでも
君には何も知って欲しくないんだ
終わりなき旅
息を弾ませて到着した山頂から望む景色は
とてもきれいで感動的だった
慣れ親しんだ町も見下ろせば
知っているようで知らない世界
遠くを見れば
まだ行ったことのない山も見える
次はどこに行こうか
何をしようか
僕の人生という名の旅は
終わることがない
「ごめんね」
別に君をだますつもりじゃなかった
こんなに深い仲になるつもりじゃなかったんだ
なのにいつの間にか君は僕の側にいて
僕は君に惹かれていた
いけないことだとわかっていた
何度も止めようと懐った
なのにこの想いを止めることができなくて
お互いに深く傷つくことわかっていたのに
もう行かなきゃいけない
現実を知らされてしまったから
もう君の側にはいられない
君のこと裏切らなければならない
怒ってくれていい
僕のこと嫌いになってくれていい
だから泣かないで
僕は君を裏切った悪い男なのだから
半袖
雪が溶けて徐々に暖かくなり
そろそろ春物が欲しいなとお店に立ち寄る
並んでいる可愛いお洋服は
どれも半袖でこの時期にはまだ早い
どうしてこの季節
来たい服が並んでいないのだろう
そもそも私は半袖が苦手だ
春先は寒いし
夏は腕が焼けてしまう
夏でも着れる薄手の半袖が並んでいれば
どんだけリピートしただろうか
だけど半袖のお洋服は
不思議とみんなデザインが可愛くて
ついつい買ってしまうんだよね
こうなってくると
薄手の長袖の羽織物が欲しくなる
私の着るものとの戦いはまだまだ続く
天国と地獄
通り抜ける風に、目を細める
空は明るく、風は心地良い
ようやく
天国のような平穏を手に入れた
そう、実感できる
あの頃の苦しさ
理不尽な悲しみ
地獄だったあの日々は
もう過去のもの