木弓るん

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4/11/2024, 11:13:04 AM

言葉にできない

たくさん考えていたんだ
君に会ったら何を言おうか
天気の話、君の服装の話、僕の気持ち
でも君の顔を見たら
全て飛んでしまったんだ

気合をいれておしゃれをしてきたらしい君は
とてもとても可愛くて愛らしくて
僕のためのおしゃれだと思うと
嬉しすぎて
その服を、化粧を褒めたいけど
嬉しい気持ちを伝えたいけど
どう表現すればいいかわからないんだ

ああ、言葉にできない
こんなに君が好きなのに
こんなに君に愛されて嬉しいのに
何も言葉にできないまま
僕は君と並んで街を歩く

4/10/2024, 11:46:24 AM

春爛漫

あたたかな陽ざしにさそわれて
久しぶりに出た外の世界はまぶしかった

まるで夢の中にいるような心地で
桜の花びらが舞う坂道を駆け上る

丘の上の公園は花々が咲き乱れていて
レジャーシートを敷いて
お弁当を囲んだみんなが待っていた

声をかけると思い思いに手を振って
僕のことを迎えてくれる

あたたかな陽ざしにてらされて
みんなに囲まれて
春が訪れたんだとようやく実感した

4/9/2024, 11:52:26 AM

誰よりも、ずっと

いつから君を
こんなにも好きになっていたのだろう

出会いは険悪
いつだって口喧嘩
それがいつの間にか
お互いに本音を言える唯一の相手になっていて

誰よりも信頼できて
誰よりも安心できて
愛おしい存在になっていた

誰よりも、ずっと
君のこと、一番知っているつもり

誰よりも、ずっと
君のこと、大好きだよ

4/8/2024, 11:22:36 AM

これからも、ずっと

君の声で起きて、ごはんを食べる
君が作ってくれたから、後片付けは僕がする
君と手を繋いで外に出て
行ってきますって手を振る

待ち合わせして買い物に行って
ふたりで台所に立って
今日の他愛のない出来事を話しながら
晩ごはんをすませる

ふたり一緒にお風呂に入って
ゆっくりと時間を過ごして
ふたり一緒に一日を終える

なんでもない穏やかな日々
いつかは終わりがくるのだろうけるど
これからも、ずっと
君とこのなんでもない毎日を過ごしたい

4/7/2024, 11:17:07 AM

沈む夕日

君と僕、並んで空を見ていた
青からオレンジに染まり
やがて深い闇に落ちるだろう

君は何も言わなかったし
僕も何も言えなかった
ただ二人並んで、静かにその時を待っていた

このオレンジ色の光が沈んでしまったら
君も、僕も、消えてしまうだろう

君は仮初めの生を与えられた幻で
それに気づいてしまった僕は
もはやこの命、捨てるしかないのだから

君は何を考えているのかわからない表情で
僕は溢れる感情を必死に抑えて
ただ静かに沈む夕日を見ていた

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