ずっとこのまま
小さな小屋で
暖炉にあたりながら
あなたと二人きり
それはちょっとしたアクシデント
だけどわたしにとっては
願ってもいないチャンスで
急な吹雪に感謝してみたり
あなたは時折外の様子をうかがい
わたしを気づかう言葉をかけてくれる
不謹慎であることはわかっている
でも
ずっとこのまま
あなたと二人でいたい
寒さが身に染みて
アラームを止めて起き上がる
億劫になる前にさっさと洗顔をして
お湯を沸かしながらフライパンに卵を割り入れる
ひとりでも起きれるようになったし
料理も簡単にだけどできるようになった
ちゃんとやっていける
だけど
ひとりぼっちの部屋は広く感じて
とても寒い
ストーブはタイマーで入れているから
部屋は暖まっているはずなのに
どうしても寒さが身に染みる
君に戻ってきて欲しい
叶わぬ願いと理解しているけれど
今日も寒さに震えながら願うんだ
20歳
あの頃すごく大人に見えた歳
実際なってみても何も実感ないまま
いつしか若くていいなって思うようになって
今となってはまだまだ子供に見える
成人年齢が引き下げられたとはいえ
やっぱり人生の節目を感じるのはこの歳
だけど人生この先の方が長くって
君たちはまだ何にでもなれるんだ
子供から見ても私から見ても
一番キラキラ輝いている歳のあなた
いくつになってもキラキラのままでいてほしい
三日月
満ちて、欠けて、消えて、新しく生まれる
そしてまた、少しづつ満ちていく
神秘的な力に満ちているもの
そのせいか
不思議とモチーフに取り入れがち
一番満ちている状態じゃないのに
どうしてそれを選ぶのかって?
だって、一番わかりやすいじゃない
シルエットだけでもそれとわかる
だから私は今日も
三日月の形のネックレスを手に取る
色とりどり
その箱を開けると私のためだけの世界が広がる
赤、青、黄色、蛍光色にメタリック
少ないお給料から少しづつ集めた絵の具
こだわり抜いて作ったパレット
自分で作った自分だけの宝箱は
たくさんの色で構成されている
見ているだけでわくわくする色たちを
使おうとするともっとわくわくする
今日はどんな世界を描こうか
色とりどりの世界にしたい