木弓るん

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12/3/2023, 11:55:51 AM

さよならは言わないで

抱きついてきた君を強く抱きしめる
顔を見なくたってわかる
涙が溢れて、止まらなくて
君を泣かせてしまっているという事実に
心が痛む

離れてしまったらもう二度と会えない
君も理解してしまっているのだろう
僕も、否定はできない
逃れるすべはない
だけど認めたくなくて
僕たちはただただ無言で抱き合った

無情に時は過ぎ
どちらともなく身体を離して
振り返って
お互いの道を歩く

最後までその言葉は口にしなかった
言わなければまた会えるのではないか
そんな絶望的な希望を持ってしまったから

12/2/2023, 10:12:00 AM

光と闇の狭間で

ここはどこだろう
暗いのか、眩しいのか
それすらもわからない場所で
揺れている

今なら選べるのかもしれない
光の世界か、闇の世界か
光の差す場所が暖かいとは限らない
闇に落ちるのが悪いこととは限らない

光溢れる朝が世界に必要なように
安らかな夜の闇もまた、世界に必要だ

ならば

今しばらくは
光と闇の狭間でたゆたうのも悪くない
私の出番はまだまだ先
双方の動向を見守ることとしよう

12/1/2023, 1:40:50 PM

距離

パソコンの電源入れてクリックすれば
いつでもすぐに君のそば
楽しそうに話す君の声に
相づち打ちながら明日の用意をする

僕たちはこんなに離れているのに
いつも近くに感じる

電車と飛行機を乗り継いで
降り立てば迎えてくれるのは君
久しぶりの君は緊張気味で
僕も緊張して会話が続かない

僕たちはこんなに近くにいるのに
なかなか距離が詰められない

案内されて扉を開ければ君の部屋
君が用意してくれたご飯を食べて
二人で後片付けしたらあとはリラックス
お互い好きなことをしていても
お互いの気配を感じるのが嬉しい

僕たちは離れていても繋がれるけれど
やっぱり近くにいるのが一番いい

11/30/2023, 11:43:17 AM

泣かないで

もう、泣かないで
僕がそばにいるから
君の気持ち、わかっているつもり
僕だって、悲しいよ
だから君の話はいくらでも聞くし
君の想い、わかり合いたい

もう、泣かないで
君が苦しんでいると
僕も、もっと辛くなってくる
必死に君をなぐさめて
笑わせようとしている僕も
泣きそうになってくる

どのくらい泣いていた?
いつまで泣き続ける?
もはや感情が麻痺するくらい泣き続けたよね
だからそろそろ泣くのは終わりにしよう?
あいつだって
君は笑顔が一番だって言っていたから

11/29/2023, 11:41:39 AM

冬のはじまり

朝の空気はひんやりと冷たく
吐く息はうっすらと白い

どんなに夏が暑くても
来るべき季節はやってくる

青い空を見上げると
ちらほらと白い結晶が舞い降りる

今年も長い冬がはじまる

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