たくさんの想い出
初めて会ったあの時から
あなたはいつだって私の身近にいた
あなたの声
あなたの言葉
あなたの奏でる旋律
私はいつだってあなたの全てが大好きで
あなたのことをたくさん知りたかった
あなたの好きなこと
あなたの好きな言葉
あなたの行きたい場所
あなたの話を聞いて
色んなことたくさん知ったんだ
だから最期に伝えたい
たくさんの想い出をありがとう
冬になったら
冬になったら
お気に入りのマフラーとコートを着て
夜の山にでかけよう
空には降ってきそうな満天の星
眼下には宝石箱をひっくり返したような夜景
気がつけば雪がちらほらと舞って
とても綺麗なイルミネーション
風は冷たくて
吐く息は白いけれど
身を寄せ合えばきっと暖かい
冬になったら
大変なことも多いけれど
こんな楽しみなことも多いんだ
はなればなれ
仲の良かったふたり
遊ぶ時はもちろん
食べる時、寝る時
他愛もない時もいつも一緒
ふたりはいつも鏡合わせ
まるで双子のよう
同じものが大好きで
お互いのことが大好き
なのに
今ははなればなれのふたり
似ているふたりだから
はなれるタイミングも一緒だった
理由も一緒だった
自分に似すぎてて嫌になったんだ
はなればなれのふたり
それぞれの道を歩くふたり
だけど
お互い大人になったら
いつかまた一緒になることもあるのかな
子猫
君はいつだって気まぐれ
かまってかまってって
ぼくの膝に乗ってきたと思ったら
次の瞬間には
どこかへ走り出して行ってしまう
君はいつだって可愛い
動いているとき眠っているとき
ぼくは君に見とれてしまう
君がいると
やさしい気持ちになれる
君もいつかは大きくなって
丸々と太ったりするのかな
それともすらっとした美人になるのかな
弱々しかった君が
こんなに元気になったんだ
長く一緒にいようね
秋風
長かった夏の暑さもようやく終わりを告げ
風が次の季節を運んできた
この間までとどこか色味も変わった青空
見上げれば
赤に黄色の木の葉が舞い上がる
綺麗だけれど
どことなく物悲しい気持ちにもなる季節
もうすぐ寒くなってくる合図
ただ
この季節は、この風は、嫌いじゃない