木弓るん

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8/20/2023, 12:10:31 PM

さよならを言う前に

君と一緒に、一日を過ごそう
少し朝寝坊して
遅めの朝ごはんは
君の好きなフレンチトーストを作るよ

二人並んでゆっくりと散歩をしよう
二人の思い出の場所を、見て回りたいんだ
最初に出会った場所
よく行くお店
お気に入りの公園

晩ごはんは君の作ったものが食べたい
なんだっていいんだ
君が得意だって言い張る親子丼もいいし
最近良く作る野菜たっぷりのパスタもいい

夜は、君に甘えさせて欲しい
横に座って、もたれかかって
静かに、時を過ごす
「珍しいね」
何も知らない君
不思議そうだけど、それ以上は聞かないで

まだ、知ってほしくないんだ
明日。僕がさよならを告げなければならないことを

8/19/2023, 11:47:28 AM

空模様

それは日々、形を変えていく
澄み切った青の日もあれば
どんよりとした灰の日もある
流れ行く雲が、模様を刻んでいく

見上げると、いつも違う空模様
いい日もあれば、悪い日もある
それはまるで人生の縮図のようで
刻々と変わりゆく空の下
自分たちは生きている

8/18/2023, 12:30:32 PM



鏡の向こうのキミは
いつだって自信がなさそうにうつむいている
ボクはキミのことがキライだ
お世辞にもカワイイと言い難い顔
なのに
ボクは毎日キミの顔を見る

カワイクない。自信がない。好きじゃない。

ボクが辛いときは
キミも辛い顔をする
それがまた、たまらなく嫌で

キミを壊したくて力いっぱい鏡を殴りつけた

8/17/2023, 10:42:02 AM

いつまでも捨てられないもの

君と会ったのはいつだっただろうか
気が付いたら、ずっと一緒にいた

自分は子供だったから
時には汚してしまったり
時には破いてしまったりして
その度にお母さんになおしてもらった

あちこち連れ回すものだから
うっかりどこかに置き忘れて
泣きながら探し回ったこともあったね
あの時は、たくさんの人に助けてもらったな

たくさんの年月を一緒に過ごした君は
もうくたくたのよれよれで
大人になった自分の部屋には
不似合いかもしれない

いつまでそんなものを大事にしてるの?

そう、思われるかもしれないけれど
やっぱり君のことは、捨てられない

8/16/2023, 10:07:53 AM

誇らしさ

勝負に勝つ。表彰される。何かを成し遂げる
それはとても誇らしいこと
すごいね。素晴らしいね。羨ましいよね

でもね

表に出ることはなくても毎日頑張る君も
ただ毎日穏やかに生活できている君も
この世にただ存在しているだけで
それもとても誇らしいんだよ

大丈夫。素晴らしいよ。素敵だね

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