だから、一人でいたい。
人は何故、人とつるみたがるのだろう
くだらない雑談を重ねたり
時には会話のネタのためにテレビや雑誌を見たり
そこまでして、人といる必要はあるのだろうか
自分はつまらない人間だ
人が喜ぶような話題なんて持ち合わせていないし
人に話を合わせるのは疲れる
だけど、人は自分に気を使ってくれているのか
皆、良く話しかけてくれる
その度に自分は申し訳ない気持ちになる
上手く返せなくてごめんなさい
面白い話題がなくてごめんなさい
ちゃんと話を聞き取れていなくて、ごめんなさい
自分は、人と一緒にいる価値なんてないんだ
いつだって一人でいたいんだ
澄んだ瞳
君はいつだって、僕のことをまっすぐに見る
僕のことを信用しているのか
それとも
何もかも見透かされているのか
君の思っていることは、僕にはわからない
ただ
君の澄んだ瞳に
いつだって引き込まれているんだ
僕のこんな気持ち
君は気付いているだろうか
君のことを、どうにかしてしまいたい
こんな黒い想いを知っているだろうか
ただただ
君は今日も僕のことをまっすぐに見てくれている
嵐が来ようとも
俺は今、ここに立っている
一歩も引くつもりはない
俺には、守らなければならないものがある
動くつもりはない
たとえ、嵐が来ようとも
人は俺を笑うだろうか
愚かだと。無謀だと
けれど、俺には信念がある
どんな嵐が来ようとも
立ち向かってみせる
お祭り
遠くから、お囃子の音が聞こえる
そういえば、道端には登りが並んでいた
そうか。今日はお祭りなんだ
仕事の手を止めしばし耳を澄ます
見えなくても、
お囃子の音は気持ちを高まらせてくれる
出店も出ているだろう
今日は早く上がって、散策してみようかな
人混みは少し苦手だけど
君が来てくれるなら、きっと楽しい
神様が舞い降りてきて、こう言った。
「貴方は何を望みますか?」
答えられなかった。
自分には、何も思いつかなかった。
疲れてしまった。何も考えたくない。
沈黙が続いた後
神様は言った。
「そうですか。ならば」
差し出される手
何も考えずに、手を取る
「共にまいりましょう」
身体が浮き上がる
そのまま
全てが夜空に溶けていった