「おーい。もう大丈夫なのか?」
もはや、知らない人になりうる。
「もう消えて。お前の事はもう思い出さないって決めた。だから、消えて。」
想像の友達。ある日を境に消えた。でも稀にこうやって現れる。
邪魔だ。
「お前の事考えたら何も出来ない。お前らの世界観に吸い込まれちまうんだ。」
「…そ、じゃね。」
意識が途切れる。
「あいつは…?」
俺は思い出すことも出来なくなった。
「ただいま。」
「…おかえり。」
おかえり、前の友達。
あいつらは多分…
邪魔な存在だったんだろうなぁ。
「星って、いくつあるんだろうね。」
そう言われた時、あんぐりと口を開けた。
なにを聞いてるんだこいつ、と。
「んなの、数えられるわけないだろ。」
溜息混じりで言葉を放つ。彼女は持ち前の元気さで僕の返答を吸収した。
「だよねー!星って1つ1つに名前があるんでしょ。」
「同じ名前があったらなぁ…」
そうそう無い。あったら奇跡と思う。そして彼女は階段を降りて、
「今日はありがと!また見に来るね!」
ここはただの山だ。登るだけで一段と綺麗な星に見える。
その日から、彼女は来なかった。
彼女は、星になった。
星が輝く、あの空。
雲が広がる、あの空。
雨が降りしきる、あの空。
何も見えない、あの空。
みんな、見てるのは同じ地球。
ちょっと、環境が違うだけ。
いつかは消える。
そんな風に思ってても、人は死にたくなる時がある。
これはとある曲の歌詞だが
生きたいが死ねと言われる。これはいじめ。
死にたいが生きろと言われる。
2つ目は誰もが「これはどう表そう」と思うだろう。
私は「期待」と思う。
これからはきっと良い事がある。だから死なないで。
私たちがそばにいてあげる。だから死なないで。
私は、生きるのは向き不向きがあると思う。
これも、知らない誰かの考えだ。
でも私もそう思う。だからここに述べる。
「ただ生きるのに向いてなかっただけ。バイバイ」
「私生きるの向いてる〜wめっちゃ楽しい!」
こんなこと言う日が来るのかもしれない。
今、死にたいと思ってる人へ。
無理に生きる必要は無い。だからと言って...死んでほしくはない。死にたいなら、仮死状態を体験するといい。全身の力を抜いて、床に寝そべってみる。意識は夢の中。夢が冷めたら現実。また嫌な事に向かう。それを繰り返す。気づいたら、何日も過ぎてるはず。
私はそう思う。ここで会った知らない誰か。お気に入りに入れてくれてる貴方。私は全員の味方。
空を見上げる。
雲が姿を現し、私に語り掛ける。
「今日はどんな日だろうか?」
知るわけも無い。教えてやろうと思うが、
明日の夜明けはきっと違う雲だ。
綺麗な色彩を浮かべる空は、私達に希望・夢をくれる。
例え想像だとしても、私はそう思う。
私達は全員同じ地球で、同じ世界で、同じ空を見る。
そしてその空は人によっては
芸術に見え、逆に憎しみを覚えるかもしれない。
天気というものは実に不思議だ。
楽しそうな笑みを浮かべる者も、悲しみに溺れた涙を見せるものも
きっと、全員同じ空を見ている。