短い小説『束の間の休息』
土曜日。
世間は休みで一番テンションの上がる曜日だ。
そのためか、街中はどこもかしこもワイワイ楽しそう。
対して、私は仕事に追われ、疲れた足で夜道を歩く。
息抜きとして甘いものが欲しくなり、近くのフードコートに寄ることにした。
お気に入りの店がそこにはあり、今回もその店でシュークリームを買った。
外はカリッ、中はトロ~。まさに理想の食感。私は一気に幸せになった。
何となく厨房を覗いてみた。厨房では何人もの店員が一生懸命働いていた。
彼らがいなければ、こんな美味しいシュークリームは食べられなかっただろう。
何不自由なく贅沢な休息ができているのは、こうして働いている人たちがいるからなのだろう。
私は誰かを幸せにしているのだろうか。これからもっと立派にならねば。
そう思い、私は食べ終え、フードコートを後にした。
力を込めて、、、
・力というのは不思議だ。
力を込められたものはみんな輝き出す。
力を込めている者がまるで魔法使いみたいに見えてくる。
・力はある意味コミュニケーションの一つだ。
言葉にしなくても、気持ちに力が籠っていれば、相手にしっかりと伝わる。
たとえ伝わらなかったとしても、力は人を裏切らない。何度も努力すればいずれ伝わるし、より強い力を込めれるようになる。
そうやって、自分で掴んだ成功は偉大な経験となり、力を込める楽しみや喜びに目覚めていく。
過ぎた日をどう想うか?
・暇な時、自分は何をしたいか考えたことはあるだろうか。
・“時は金なり”とは言うが、全く同じではない。
時間はお金のように稼ぐ努力をしなくても、皆に平等に無条件にたくさん与えられている。
また、時間はお金とは違い、増えることはない。
一秒一秒が一回切りである。
・学生の頃はそんなこと考えず、毎日同じような生活をしていたが、誰にでも終わりがあると考えれば、自分は何をしたいか、何をすべきか必死に考えるようになった。そして、何もしてこなかった学生の頃を激しく悔やんだ。
過ぎた日を悔やまないためにも、一秒でも命の時間を大切にせねばならない。沢山あればある程、やりたいことが沢山できるから。
星座で思い浮かんだこと
・星座は空のシャンデリア。
・星座は山奥で映える。つまり、人の様々な色に揉まれていない純粋な土地にしか姿を現さない。
近所に山に囲まれた住宅街がある。その住宅街もまた、かつては山の一部だった。だが、そこも人の手により住みやすい地域となり、星々が見えなくなった。
星が織り成すシャンデリアは、生物の心を純粋にし、宇宙との繋がりを感じることもあるそうだ。それが、所謂インスピレーションというものになり、本来の力を発揮しやすくなる。
自然が神秘的に見えるのは、数々の星座から毎日見守られているからかもしれない。