隠れて名前を呼ぶ。

いつもと違う君の名前。

一人なのに、それでも顔が熱くなる。

辞書を手繰っても
解読不能なファフロツキーズ
いつも原因は確か

言葉にたまたまメロディーがあっただけ。

メロディーにたまたま言葉があっただけ。

齧られた月が浮かぶ 黒い黒い泥の中
ボンヤリ照らされて 骸骨が包まれる
夜に響き渡る 怪獣の咆哮に
澄ました耳が熱くなる

孤独と戯れる 次第に手放せなくなる
どれが誰でどれが僕 曖昧な白と黒
歩く度に後ろが気になって
前なんか その比じゃない

結局は死なないで生きている
どう考えても終わりは同じ場所にある
布団に入れば 夢と共に忘れる事

太陽と挨拶した時間。

空の色。窓越しの街。朝の匂い。

最初に歩き出したどっちかの足。

意外と違うところが多いけれど、

昨日を繰り返すだけ繰り返して、

今日を生きている私は、

どう違うだろう。