1/26/2025, 3:32:18 PM
タイトル【日常のより道】
文字数 400文字くらい
日常に不似合いな声を聞いた。
それは獣の咆哮のようでもあったし、人の断末魔のようでもあった。直後、ドン、と何かが落ちた鈍い音が耳に飛び込んできた。逃れられぬ人のさがなのだろう。私は咄嗟に、思うにスタートの合図を待つ陸上選手さながら、あるいはそれ以上の神経で、声のした方へ顔を向けた。
刹那、落下する黒い影が、私の視界の端を掠めた。
根拠があったわけではないが、私は人が落ちたのだと思い、視線を落下したであろう地点へ動かしてみるが、そこには何も無かった。
先ほど歩いた、ひび割れたアスファルトだけが、ただただ伸びているだけである。
呆然と立ち尽くしていると、ある考えによって全身が粟立った。
因果が逆だ──
生存本能に従うように、踵を返しそそくさとその場を後にした。その時、道の傍に栓の開けられていない缶のコーラと明らかに添えられたであろう名も知らぬ花があるのを見た…………。
1/25/2025, 5:38:09 PM
ここまでって決めてから
世界を吸って吐いて何回目
行先も知らない線路
来た道と行く道を繋いでる
途中で降りるだろう
それまで 抱えたトランクと
揺られてみようか
1/24/2025, 1:17:41 PM
誰かのための嘘
それすら許さない
正義の味方
1/23/2025, 6:32:55 PM
見えない時に見えるもの
思い出せるのに忘れるもの
空っぽなのに居座り続けるもの
全部映し出す魔法があるんだ
1/22/2025, 6:24:31 PM
言葉とか心とか、その他諸々。
届けたいものは多く、
選ばれなかった方は更に多い。
そういうのも全部教えたいけど、
邪魔になっちゃ悪いから、
やっぱり使わないでおくよ。