野菜大魔王

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7/15/2024, 5:19:31 PM

歪な丸い空へ、飛び込もう。

離れない様に縛った、お揃いのミサンガ。

『終わらせよう』

どちらかが、そう言い出した。

水面が揺れる。矢張り、濁っていた。

ああ、空があんなにも遠いなんて。

7/14/2024, 3:58:44 PM

手のひらに生まれた温度が
僕の中 オーロラを描いた

たった一雫 記憶を辿った
なんにも無い ハートが熱かった

そのわけは ちゃんと出会えるよ 待っていて

今 届けるから

7/13/2024, 5:44:36 PM

勝って当然 比較対照はいつだって 遥か下の方

負けて当然 比較対照はいつだって 遥か上の方

7/12/2024, 7:37:46 PM

太陽の光を浴びて、
ようやく見えるくらいの明かりを纏う月が、
気持ち悪くて仕方が無かった。

暗闇に爛爛と煌めく塵の中に、ひとつ、
ポツンと浮かぶ月は無機的で、宛ら死体のようだ。

能く視える程に、
その光は死化粧に思えてしまう。

ある夏の晩、
極大の流星群が見えるという事で、
私は宙を見上げた。

そこには普段と何ら変わらぬ月があった。

その時、何年と生きて、
どういうわけか、初めて月が奇麗だと思った。

無理に言葉を当て嵌めたなら、
忽ち損なわれそうな、喩えようのない美しさだろう。

噫、私がこれまでずっと抱いていた嫌悪感は、
今日の為にあったのか。

7/11/2024, 2:43:39 PM

掌の上 ふたりだけの 小さな秘密基地
言葉に音はなくて それだけで充分で
既読の二文字 付かないLINE 何度も確かめる
付くはずないよ 解ってた 溜め息で曇った画面

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