初恋の日
今日は初めて人を好きになった日だ
ちょっと最悪なのかもしれない
だって、
初恋は
初恋の相手は
五条さんだから
「五条さん……」
「んー?」
「今は忙しいですか?」
「まぁねー」
「……好きです」
「え?!!、ろ、ろん、か」
「あ、」
心のなかで思っていることが
表に出た
「今のは忘れてください、では」
やばいやばいやばいやばい…
まずいな……////
すると
五条が手首を掴んできて
「忘れるわけ、無いじゃん」
「いや、ほんと間違えただけで、その…」
すると五条は
口にキスをしてきた
「ん♡」
「僕もさ、ずーっとろんかのことが大好きでたまらなかった、でもさ、今は両思いってことに気づけたから、もっとしよう?」
「は、い//」
嗚呼
もっと
好きになってしまう
そんな感情が芽生えた
貴方と出逢ってから…俺は
いっぱい幸せです
貴方は俺の全部を
受け入れてくれる
そんな貴方が大好き
貴方もこの先ずっと
俺に
愛情をください
優しくしないで
優しくしないで
俺になんか
優しくしないでください
なにもかも
全部が
重くて
貴方の気持ちも
理解できずに
死ぬのは嫌だから
頑張って
生きる
「痛い…痛い、全部、嫌いなのに」
貴方が優しくするから
俺に気にかけるから
もっと
貴方の全部が
好きになっちゃうから
心を開いちゃうから
優しくしないで
そんなに
優しくされたら迷惑なんですよ…!
「和菜さん!」
生きる意味
動物や蟲、植物などは生きるため
いつでも必死だ
この世は弱肉強食途でも言う
正直言って
生きる意味なんてないと思う
生きるか死ぬかなんて運次第
そんなのも分からないで
俺たちは生きている
でも
あの人のお陰で生きたいと
初めて思った
「ろんか、だいじょぶそ?」
「っ…なんとか…っ」
「今日も頑張って生きたね、偉い偉い」
頭を撫でてくるの?
褒めてくれるの?
生きてていいの?
貴方の為なら
なんだってできそう
自分のここにある思いも
全部
あなたにあげたい
「生きる意味なんてホントはないのに、アンタが
褒めてくれるから、ますます生きたくなりますよ」
善悪
「いい加減、ちゃんと叱ってもらえますか?!」
「あー、はい…すみませんねぇ」
「あなた、ほんとに保護者なんでしょうね!!?」
「あーはい、まぁ」
「ちゃんと然るべき人間に!!…ーーー」
夏の暑い頃
セミがうるさくジリジリと鳴いている
その中、俺は
人を吊るしている
(横断幕)
そしたら
和菜さんが連れてこられて
いろいろ怒られた
「ろんか、ちゃんと反省してる?」
「…してます、迷惑かけてすみません…」
「はぁー、もぉー」
「悪いことだって、ちゃんと分かってます……だけどあいつ等、こういうことしないと理解してくれないんです…善悪の判断もちゃんとついてます」
「それに対しては善し悪しが大幅に広がり過ぎじゃない?w、別に怒ってるわけじゃないよ。」
「………。」
「っていうか、それくらいで怒ることないし…これもあいつらの教育だと思ってほしいよねー」
和菜さんは何かしらと怒らない
怒ればいおのにと思う
別にどっちでもいいけど
善悪のついている人間は
お人好しすぎるから
気持ちが悪いほどに
例えば
善人は人をすぐ助けようとする
それも、悪人だったとしても…
気持ちが悪くて反吐が出る
ぜんぶ
おれは
善人も
悪人も
何も
知らない
だれも
俺の気持ちは解ってくれない
でも
和菜さんだけは
俺の気持ちに応えてくれたから