友達の彼女に負けそうになった話
もう少しで春が来ますね、そんな時にちなんで僕が体験した話をします。
春頃にクラス替えもあってか、僕は仲の良い友達と離れてしまったんです。
それでもまあ普通にクラスには馴染めていたんですが、その時の僕の席の隣が女の子だったんです。
出席番号順で、それにあんまり話したことのなかった人だったので新鮮さがありました。
見た目は大人しそうだけど、話してみたら意外と騒がしいタイプでギャップが凄かったです。
(その子をAちゃんとします。)
そんな時に、とある噂が僕の耳に入りました。
僕のAちゃんがレズビアンで、彼女が居る、とのこと。
とある日に事件は起こりました。
僕が部活終わって、学校から出ようとしてた時です。
Aちゃんが少し泣きべそをかいて、走って階段から降りてきていたんです。
昇降口とAちゃんが降りてきた階段は直ぐ近くだったので、僕は直ぐに見つかりました。
何故泣いているのか聞いたところ、
「彼女と喧嘩をした。」
と一言だけ、そう言ってその場で泣き崩れました。
端から見たら普通に僕が泣かせた感じになってたんでしょう、通りすがりの生徒に笑われました。
取り敢えずその時の僕は目の前で泣くAちゃんをどうにか泣き止ませることしか頭に無かったので、
Aちゃんが好きなスタバに一緒に行くことにしました。
完全にその場の流れでスタバに行く感じがあったのですが、そこでとある人物が。
Aちゃんの彼女「あ、この人だ。この人が私たちを邪魔したんだよ?」
Aちゃんの彼女が登場!!そして僕を指差しながらそう言っていました。
そして、Aちゃんの彼女は俺の手首をガシッと掴みました。
見た目は凄い華奢で、僕より身長も低かったのですが、掴んだ時の力は物凄かったです。
僕は男で相手は女の子、まあ勿論僕が何かをすることなんか出来るはずもなく。
Aちゃんが僕のことを庇ってくれたのですが、その時もAちゃんの彼女は「この男に脅されてるんでしょ?」と言い続けていました。
その後はAちゃんが何とかその彼女を取り押さえて、一緒に帰っていました。
普段温厚な友達が意外と根に持つタイプだった話。
僕の身の回りに、凄い温厚な性格で表裏もない、人間として完璧な友達がいるんです。
誰にも分け隔てなく仲良くなれて、心が凄い綺麗で逆に怖くなるレベル。
僕も結構仲良くて、幼馴染という訳では無いけど、中学の時も同じ学校になれて毎日のように一緒に登校したり、下校したりしてました。
そんなある日。
僕と友達でいつも通り一緒に帰ってた時でした。
僕「映画館行かね?」
友達「うわめっちゃ良いな、それ。」
僕「俺ら以外にも誘ってみる?3人とか4人でも楽しそうじゃね。」
友達「めっちゃあり。誰誘う?」
こういう話の流れになったんです。
その時に僕はとある人の名前を挙げました。
僕はその人と仲が良いんですが、その友達とその人は少し因縁があるというのは知ってました。
それが気付いたのは僕が名前を挙げてからでした。
僕が名前を挙げた時、普段笑顔の友達からは笑顔は消えていて、黙っていました。
僕「〇〇とかどう?」
友達「⋯⋯⋯⋯あぁ、アイツか。お前、絶対にアイツ呼ぶなよ。」
僕「あー⋯そういえばお前ら仲良くないもんな。」
友達「お前アイツと仲良いじゃん。アイツと仲が悪い俺と仲が良いお前が映画館に行ったことを知ったらさ?面白そうじゃね?笑」
元々その人と友達は、仲良かったそうです。
だけど過去に自己中心的な性格なアイツに飽き飽きした友達は自ら離れることを選んだそうです。
まだ仲良かった時にその人から度を越した行動を沢山されていたようです。
まぁ確かにその人って僕に結構執着してくる人で迷惑してる部分はあったんです。
やたら近くに寄ってきて服を引っ張ってきたりだとか⋯⋯⋯⋯
映画館に行ったってことを僕がSNSに発信したら、勿論その人は見てたんで、週明けに色々言われました笑
僕は君の知らない人。
最近遠距離で付き合っていた彼女と別れた。
理由は単なる方向性と価値観の違い。
遠距離恋愛というのは普通の恋愛より難しいとされているのに、俺達は2年も付き合っていたんだ。
だから余計に別れ方とかで未練を持ってしまう。
あんまりこういうのは良くないって言うのは俺自身思い続けてるんだけどな⋯⋯。
それに、アイツ今住んでいる場所から引越しするというのも聞いていたから、期待をしてしまう。
友達「近頃転校生が来るらしいぜ?」
俺「へー」
友達「女子だったら良いんだけどなぁ〜いや男も全然OKだけどな!笑」
正直興味は無い。
自分で言うのもなんだが、俺はモテるらしい。
だけど俺の女性に対する接し方とかでよく女友達とか母親の集まりとかでは「全部が揃っててカッコイイのに勿体無い。」と言われる。
友達「あれ、あの子最近転校してきた子じゃね?」
俺と友達でトイレに行こうとしてたら、廊下でキョロキョロしている見かけない人が居たんだ。
俺「本当だな。暇だし声でも掛けてみるか?」
友達「有り有り!顔も可愛いし、仲良くなればワンチャン付き合えるかも⋯!!!!!」
理想を語っていた友達を放っておいて、俺は話し掛けてみた。
俺「何してるんですか、もしかして迷子??」
転校生の子「あぁ⋯⋯その、私最近来たからつい迷っちゃって⋯良かったら職員室の場所を教えて貰えないですか!」
転校生の子と俺の目があった瞬間に俺は気付く。
この子は俺の元カノだ。
話し方も見た目も仕草も全てが揃っている。
ただ、俺の目の前に居るこの子はきっと俺の事は赤の他人としか見えないのだろう。
そう、俺は心に封じ込め、友達と転校生の子と一緒に職員室へ向かった。
連続殺人犯は愛を知らなかった。
最近世間を騒がせている連続殺人鬼が居た。
殺されている人は様々で、無差別殺人鬼なのでは無いのかとも言われているのだ。
だけどそんな恐怖に怯えている世間は、犯人の跡を付けることに成功し、犯人は捕まったのだ。
警察の俺は犯人の何故殺人をしたのかなどを聞くことになった。
俺「何で連続殺人なんかしたんだ?」
これで正直に話す奴は基本的には居ないけど、やっぱり最初に聞くのはこれ。
目の前に座る殺人犯は意外にも大人しい。
相手が来る覚悟で来たが、案外にも大人しくて俺は変に冷や汗をかく。
連続殺人犯だ、ずっとマトモな事は無いはず…多分。
すると、殺人犯は軽い口で話をし始めたのだ。
殺人犯「好きだったからです。」
俺「好き…だったから?」
殺人犯「はい。」
俺が意外な返答にそう聞くと殺人犯は笑った。
殺人犯「ずっとー…好きでした。彼奴の事。」
俺には一瞬だけ殺人犯の目の中が切なくなったようにも見えた。
俺「好きなのに何で殺しなんかしたんだ?何で他の人を巻き込むような事をしたんだ?」
殺人犯「誰にも取られたくなかった。だけど、彼奴
は俺と付き合ってる時に他の人を好きになったからって別れを告げてきました。
だから俺はそんな目を潰し、一生元に戻らないように石を詰めました。
最後まで彼奴は俺の名前を呼び続けました。
だけど俺は目の見えなくなった彼奴の居る家を放火した。
両親は直ぐに俺が犯人だと察し、家まで来ました。俺に暴行して来た。
だから俺は両親も最後まで愛を持ち、殺害しました。原型が無くなるまでグチャグチャにしました。
そして彼奴と彼奴の両親には何も関係の無い地域の奴等も押しかけてきたから、俺は殺した。」
全ては犯人の中の"純愛"がこの事件を巻き起こしたのだろう。
殺人犯は何時の間にか俺の手を握っていた。
何だか普通の人間の手とは違うように感じる。
様々な業を背負っている殺人犯の手。
俺「!?」
殺人犯「警察さん。俺と約束してください。俺を折角捕まえるのなら最後までしっかり見ていて下さい。目を離した瞬間…どうなるか。」
コイツの目は狂っていた。
俺には頷く以外選択肢など無かったのだ。
片思い
ずっと好きだった。
貴方のその顔、その仕草、言葉、何もかもが私だけの物にしたかった。
貴方の後ろを着けてはいつも茶化されて。
だけど、本人の貴方は全く気付いてはくれなくて。
「"i like you as a friend"」
私「!」
貴方は私を友達としてしか見てはくれない。