いい夢を見たかった。
寝る前に甘い恋愛ドラマを観るのが好きだった。
それで溶かされて、眠る。
いい夢を見たかったんだ。
朝っていうのを感じたくなかった。
ずっと、ずーっといい夢を見たまま眠り続けていたかったんだ。
正反対な性格の君。
「あ、真面目ちゃんが珍しく疲れてますねぇ。」
「珍しく寝てて何が悪い。」
放課後、今日は特に残っても何も言われない日だった。
私は思わず、自分の席に座り、グダーっと体勢を低くしてしまった。
少し時間が経つと、クラス1の問題児が何故か教室に入ってきた。
「ふっ(笑)俺、真面目ちゃんと話したかったんだよね。でも話すタイミングが無かったからさ。」
「………何が言いたいの?」
問題児はいつもの破天荒な性格とはまるで正反対で、何だか落ち着いている感じで話しかけてきた。
「と!に!か!く!俺は真面目ちゃんと仲良くなりたかったの!」
「ふーん………。そっか。普通に話しかけてくれたら良かったのに。」
確かに学級委員と問題児では関わる回数はそんなに無いけど、それでも話しかける時はある。
意外と人見知りだったりするのか…?
そうすると、問題児は私の目を見て、こう言った。
「ほら、俺だけかもしれないけど、
"好きな子には簡単に話しかけられないじゃん?"」
半袖
「ううううう…………寒〜。」
何か最近になって段々と寒くなってきてる気がする。
歳のせいかなぁ……。
会社に向かう時に、小学生の男の子がランドセルを背負って、走りながら学校に向かってるのを見た。
「ウェ~イ!!次はお前が鬼な!!」
男の子たちは半袖半ズボンで鬼ごっこをしていた。
「やっぱ…、子供って凄えな。」
再度確認させられたような気がした。
天国ってあると思う?
「なーなぁ!天国ってあると思う!?」
「何…いきなり…。」
カフェで幼馴染と雑談をしていた。
その時に出来た、ちょっとした沈黙の後に幼馴染はそう、俺に聞いてきた。
俺はコーヒーを一口だけ飲んで、こう答えた。
「天国、か……。俺は信じないよ。」
「んぇ!何で何で!!??」
幼馴染は意外な回答だったからなのか、目を見開いていた。
「…誰かが見たっていうわけでも無いしな。信じる意味もない。」
俺がそう言うと、幼馴染は「ちぇー」と言いながら頬杖をついて、ストローをクルクルと指で遊んだ。
「マジで何?(笑)そう言うお前はどうなの?」
「んぁ私?私は信じるよ!」
そう、幼馴染はキラキラとした純粋な目で俺にそう言ったんだ。
「何で?」
「…必ず報われる物ってあると思うの。頑張って生きた人たちが報われる場所っていうのは存在、するんじゃないかな。」
幼馴染はそう、俺に微笑んで言ってきたんだ。
こういう時間に小説投稿しようとすると何か恥ずかしくなる事を知った。
夜とか普通に寝る前にちょこっと書いて、それを投稿するのは何も感じないけど、
何か今の時間になって投稿しよう!ってなると、何か嫌だな。
マジでごめんね。いきなりこんな事言って。