ないものねだりだよねぇ〜
【人間世界】
A「はぁ…身長高い人って良いなぁ…"高くなりたい"。」
B「身長低い人って可愛いから"良いよね"。」
A「ぽっちゃりの人って、男の子にモテやすいよね。ガリガリなんか気持ち悪い…"良いな"ぁ…」
B「細い人って"良いよね"。身体が毎日重くて、本当に嫌なんだ…。」
【空の上】
助手「…といった、ないものねだりというものが人間世界で流行ってるらしいですよ。」
神様「う"〜ん………、俺は何も出来ない。多分自分の理想の姿になっても3日ぐらい経てばまた変わってくるだろう。」
助手「何もしなくて良いんですか?」
神様「俺達がどうしようとしても変わらない。"本人たちが変わらないとな"。」
別に好きなんかじゃないのに
私「じゃあ勇斗さ〜ん?笑」
幼馴染「チッ…何だよクソ女。」
私「クソ女とは何だ!クソ女とは!!」
幼馴染「で、何?」
私「シャンパンいっぽ〜ん!!!!!!!!」
幼馴染「はぁ………、はいどーぞ。クソ女様。」
私の事、好きなんかじゃないだろうけど、私のわがまま(茶番)には付き合ってくれる幼馴染が大好きだ。
案内人。(普通に長いし、凄く変。変な話が好きな方におすすめです。)
完全に山の中に迷ってしまった。
今日はキャンプをして、楽しんで帰ろうとしてたのに友達とハグレてしまった。
それに電話も繋がらなくて、昼だったのが今は夜。
しかも雨が降ってるし。
私の心と反して、夜空はキラキラと光ってる。
いつ熊が出てきてもわからないような状態で、しかも人が住んでいるような雰囲気もない。
私は密かに、ポツンとした小屋などがあるのでは無いかと期待をしていた。
だけどその小屋もあるような感じも全く無い。
「何してんの」
私が諦めかけた時、後ろから男の子の声が聞こえてきた。
「…?君は…、ていうか、ここの山は…?」
その子も私のように雨に濡れて、服も透けてしまっている。
傘を貸してあげたい気持ちが沢山あるのだけど、生憎、私も傘が無い。
「〇〇山って言う所。…、お前、もしかして山の中で迷ってるのか…?」
男の子が私の顔を数秒眺めると、私に聞いてきた。
「君も、迷ってるんじゃないの…?」
私が男の子にそう問いかけると、男の子は私に手を差し伸ばしてくれた。
「はぁ…間抜けなお前と一緒にしないで。
俺が案内してあげる。お前一人じゃ帰れないでしょ。俺の手を絶対に離さないでね。」
「えっ…」
私は男の子に言われた通り、手を離さないように意識をしていた。
【????】
お母さん「こら早く起きなさい!!いつまで寝てるつもりなのよ!!ホントにだらしないわね!!」
「んぇ…………、え?」
気が付いたら部屋のベッドに横になってた。
私、何を見ていたの?
お母さん「寝ぼけてないで、早くご飯食べて、学校に行きなさい!!」
「私………、あの子に助けられた……??」
お母さん「何を言ってるの!」
「〇〇山で私、迷子になって、男の子に助けてもらったはず…そこから記憶が無い……。」
お母さん「ホントに変な事を言うわねぇ。〇〇山は60年前にもう無くなったって知ってるでしょう!?」
「でも!ホントに迷子になったんだって…!!!」
お母さん「貴方の夢の話は後にして!取り敢えず早く学校に行きなさい!!!」
結局、あの山はもう昔に無くなっていたらしい。
私が覚えていた男の子も、あの私が知ってた山も全てはただの夢だったのかもしれない。
また貴方に出会えたら
夢の中に出てきた、初めて恋をした人。
白い肌に白いワンピース。
長くて綺麗な髪が、風に揺られていたんだ。
お花畑の真ん中で貴方が立ち、風に揺られる花を横目にスカートが靡く。
「……綺麗…、綺麗だよ。」
今にも消えてしまいそうな貴方が好きだった。
夢の中の人物だ、現実になんて絶対に現れない。
「私の事、覚えてる?」
俺は4月が大嫌いだ。
また、俺の好きな生徒たちが旅立っていくのかと思うと心が何だが苦しくなる。
俺という先生は、昨日まで学校の生徒達が、"卒業生"となり、生徒達が旅立っていくのを止めることなんて出来なくて、
旅立っていく寂しい背中を見守ることしか出来ないのだ。
だけど、俺は馬鹿みたいに泣くことなんて出来ない。
生徒たちにとって、この日はめでたい日。
そんな時にいつも厳しくて、嫌いな先生が馬鹿みたいに泣いてたら、何だが気持ち悪いだろ?
だから俺は馬鹿みたいに笑うんだ。
生徒「うぐっ…(泣)先生…ありがとっ、…グスッ…ありがとうございましたぁ!!!!!(泣)」
生徒たち「「「「ありがとうございましたぁ!!!!!!(泣)」」」」
最後のホームルームが終わった時、生徒たちは泣きながら、ほぼ何言ってるのかわからないような状態で、
嫌いなはずの俺に「ありがとう」とお礼を言ってきた。
俺「………お前ららしくねぇじゃねぇか。ほら、めでたい日だ。馬鹿みたいに笑おうぜ?」
そう言った俺の頬には、涙が自然と流れていた。