7/15/2024, 1:30:24 PM
──私にとっての“美しい世界”はあなただった。
生きていたいと零したのは、あなたが私に笑ったからだ。その笑顔があまりにも綺麗できらきらしていたから。
私は美しくない世界では生きていたくない理想主義者だ。
だから生きたくなかった。
だから死のうとした。
あなたが美しい世界を見せてくれたから生きただけ。
今でもそれは変わらない。
あなたがいなかったら生きていたいだなんて思えない。
これは、本当ならなかったはずの時間。
私の美しい世界は死んでしまった。
だから、もう終わりにしよう。
(終わりにしよう)
6/22/2024, 3:35:48 AM
空いた窓から聞こえた音色。
誰かが奏でている銀灰色の、悲しくて痛くて叫びたいのを呑み込んだような張り詰めた旋律。
それを晴らす太陽みたいな歌声。
そのふたりが紡ぐ木漏れ日みたいな音色。
(好きな色)
6/13/2024, 12:01:50 PM
咲いたまま末枯れていく姿は生に縋っているようで。
美しい淡紫、愛らしい薄紅、鮮やかな赤紫、深い紫紺、軽やかな空色、儚げな月白。
そのどれよりも褪せた揺らぎ色に惹かれて止まない。
(あじさい)
6/12/2024, 3:24:12 PM
好きは愛して、嫌いは特に好きじゃないだけよ
あれもこれもそれもあなたもあの子もあの人も
どれもみんな好き、好き、好き。
そんな世界を願っていよう
きっと好きで溢れたのならしあわせだ
(好き嫌い)
5/14/2024, 11:04:57 AM
ふわ、ふわり。
たんぽぽの綿毛が飛んで行くのが見えた。
風に吹かれて、舞って、遠いところまで。
今咲いているたんぽぽたちも元はああして風に身を任せた先で芽吹いたのかな。
そんななんでもないようなことを考えて木漏れ日の下を歩くのは心地が良かった。
(風に身をまかせ)