NoName

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1/19/2022, 10:27:26 AM

好きを自覚したのは、私が2回目の一年生になったあの年だった。

やめてとも、いやとも、はっきり言うことのできない私を、かばうわけじゃなく、守るわけでもなく、隣に並んで一緒に立ち向かってくれた。

あのときから私は、先生のことが好きで、でも同時に肩を並べて恋愛をすることを諦めた瞬間でもあった。

先生のこと、きみなんて呼べたら。
一緒にいこ、なんて誘うことができたのなら。
どれだけしあわせなのだろう。

1/18/2022, 11:35:14 AM

そとではにこにこ。にこにこ。笑う。笑うように努める。みんなが笑っていられるように、頑張る。空気を読めないから空気を読む。

でも、うちに帰ればたちまち今日あった出来事が流れるようにどっと頭の中を押し寄せて
メイクしたままの顔でも体がどれだけ汚くても布団のなかで眠れる。それも、ぐっすりと。

外側と内側がはっきりとしているのかもしれない。これだけはっきりしているのも、珍しいけど。

起きて鏡を見て思うこと、ああ、ずーっとマスク着用が規定なら良いのに。義務になってしまえば、私はずっとこの顔のままでいられる。
マスクなんか外したくない。このままずっと、本当の顔を見せたくはない。


日記の中の自分は本当の自分。
心をのぞけないように、いつも閉ざされている。