外へ出た。
蒸し暑さを感じる。
照りつける太陽の光を浴びた。
風はなく、涼しさはない。
額から汗が一筋流れる。
暑い。
水分を欲した。
持っていた冷たい清涼飲料水を飲む。
美味しい。
あぁ、今年も夏がやってきた。
■テーマ:太陽
今日もどこかで鐘の音が鳴る。
時刻を知らせる鐘の音。
健康を願う鐘の音。
恋愛を祈る鐘の音。
結婚式の幸せを知らせる鐘の音。
年を越す鐘の音。
そして、平和を願う鐘の音。
明日もまた平和でありますように。
■テーマ:鐘の音
つまらないことでも、続けていれば何でも極めることができる。
でも、やっぱりつまらないことはつまらないから、楽しいことが見つかればそっちへ飛んでいくだろう。
つまらないことは本当に楽しくない。
不思議だ。
こんな感情さえ消えてしまえば、何でも楽しく感じるのに。
人間の感情は本当に不思議だ。
要らないような、やっぱり欲しいような。
そんな五感を使って、今日も生きることの大切さを肌で感じるのだ。
■テーマ:つまらないことでも
君の目が覚めるまでに、俺は君の寝顔を見続けようと思う。
これは恋人である俺だけの特権だ。
君の柔らかい唇も、少し高い鼻も、薄いピンク色の頬も、太めの眉も、艶やかな黒髪も、全てが愛おしい。
触れたら全てが溶けて消えてしまいそうだ。
そのくらい可愛らしい。
もう少しだけ君を見つめていようと思う。
そして、優しく起こしてあげたい。
君の隣に毎日いたいと思うことは我儘なのだろうか?
この寝顔を毎日見ることはできないのだろうか?
もし君が許すのならば、もし願いが叶うなら、
俺は君の傍でずっと一緒に過ごしたい。
俺が死ぬ、その日まで、ずっと。
君の目が覚めた時、君は俺を見てなんて言うのか。
なんて思うのか。
カーテンから零れた光が君と俺を優しく照らす。
まるで幸せな空間を温かく包み込むかのように。
■テーマ:目が覚めるまでに
病室といえば、病院をイメージする。
1つ病院ならではの話をしようと思う。
皆さんは安全具と聞いて何をイメージするだろう?
ここでの安全具は俗に言う抑制具である。
つまり患者に身体拘束するものたちのことを指す。
これを聞くと「あぁ患者さんが暴れ出すから使うのね」と思われがちだが、実はそれだけではない。
安全具はナースコールを押せない人にも使われることがある。
何故ならば転倒のリスクがあるからだ。
転倒すると、病院は「ただ転んだだけ」では済まされない。
患者の身体状態を観察し、レントゲンを撮り、骨折等が否定されてようやく「大丈夫だった」となる。
ふらつきが強い人は転倒のリスクが高いため、付き添い歩行が必要になってくる。
しかし、ナースコールを押してくれない人も中にはいる。
大体は認知機能の低下により、「転倒のリスクがあるから看護師を呼んで一緒に歩かなければいけない」ということが覚えられず、自分1人でトイレに行ってしまうというケースが多い。
看護師も四六時中その患者を見ることができない。
そこで安全具を使うことになる。
その安全具は離床センサーまたは転倒むしという。
離床センサーは起き上がりに対してセンサーが反応しナースコールが鳴る仕組みになっている。
一方、転倒むしは名前の通りテントウムシの形をしており、クリップを患者につけると患者が起き上がるとテントウムシの頭と胴体が外れてナースコールが鳴るものである。
これにより看護師が離れていてもナースコールが鳴り患者の元へ向かうことができるのだ。
安全具の使用は医療従事者側も使いたくないものではあるが、「患者の安全を守る」という使命の元では使わざるを得ない場面に必ず遭遇する。
「患者の安全を守る」ことを常に考えながら、医療従事者は今日も病室を駆け巡る。
★余談
離床センサーを使っている患者がいた。
離床センサーによりナースコールが鳴るのだが、その患者の場面、既にトイレ近くまで歩いてしまっていることが多かった。
周りの看護師は「行動が速い!注意!」と言っていた。
私の場合、その速さからFive Nights at Freddy'sというゲームのFoxyを想像し、心の中で「盗塁王」とあだ名を付けていた。
多分病棟の誰に話しても理解されない自信があったので、この場を借りて理解される人に届けばいいなと思う。
■テーマ:病室