11/14/2022, 10:08:14 AM
『秋風』
今の季節は外の空気が気持ちいんだ
冷たすぎず 生ぬるくもなく
普通に息をしているだけで
爽やかな気持ちになれる
嫌な事なんて簡単に消えちゃうくらい
だからちょうどいい冷たさになるまで待って
日が沈む頃にゆっくり歩いて帰ろう
秋風が吹いた 微笑んだ
いつもは授業が終わってすぐに帰るけど
たまには夜道で楽しく帰ろう
11/13/2022, 1:01:39 PM
『また会いましょう』
あの双星の流星が砕け散るように
音を立てずに派手にひび割れた硝子
零した水に滴る涙
混じった涙の姿が消えた
目の前を通り過ぎる風切る電車
レールの上に落としたスマホは壊れて
小雨はまだ降り続いている
滲んだ裾で目元を拭う
「でもさ、もう会えないって訳でもないから!」
無理やり笑って手を振った
警鐘が無情に鳴り響く
長い時間ってどれくらいなんだろう
つたう小雨はだんだんと大粒へとなって
「ううん、でも、大丈夫。きっと帰ってくるから!」
だからさっきよりもにこっと笑って思いっきり叫んだ
「また会いましょう」
11/9/2022, 10:41:19 AM
『脳裏』
腫れた夢、追い返し
孕んだ愛、不意に堕ちる
熟れた憂い、泡になり
歪んだ想い、脳裏に滲みる
11/8/2022, 1:12:11 PM
『意味が無いこと』
齷齪とした日々に苛まれ
煩雑な雑踏を横切る
雨ほどの潤いがあればと
蒼い月の空想を浮かべる
未だ見えない終末に
最適解を唱える日々
称え称えよフラクタル
それでも尚宵は過ぎ去る
10/14/2022, 1:04:38 PM
『高く高く』
空を切り裂き雲を貫く
星の旅人であれ
空を切り裂く塔のように
勇敢な誉であれ
全てが見える
あの頂へと駆けろ
ただ一人の
コスモナウトであれ