yukimino (*˘ ˘*)

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3/8/2025, 1:15:17 PM

『秘密の場所』

あなたと歩いたあの軋む想い出は
夜に翳る霞んだ光のよう

変わり続ける掠れた旋律と
木漏れ日に濡れた小さな言葉

それは凡て朽ち果て忘れ去られたとて
未だわたしの胸懐に小さく揺らめいている

だから遠い遠いあくる日の
独りよがりの静寂(しじま)を越えて
あなたにまた会えますように

1/29/2025, 2:58:21 PM

『日陰』


小さな脚音鳴りひびく

裏路地猫は帰路につく

荒れた故郷に白痴の音

枯れた樹木の落とす陰



木漏れ日は舞いおどり

水平線に暮れる夕陽は

朧気な憂鬱を攫いゆく

12/7/2024, 2:52:22 PM

『部屋の片隅で』

遠くぼやけた境界線に
うつつに映った白い靄の
面影はいつしか明暮に帰す
まるで埃被りの童話のよう

林檎のような雫が堕ちた
古惚けた床は微かに軋む
絶えず光射す部屋の片隅は
未だ癒えぬ傷跡と共にある

11/20/2024, 4:03:58 PM

『宝物』

乖離する神々の介入と
悪辣たる叛逆の芳詠
懊悩たらしめる無秩序の
叛逆者曰くアポトシース
粉灰たる追憶の片鱗に
未だ偽る改竄の痕

腐敗する虚言の誤謬と
痼疾たる盲目の亡命
煩悩に誑し込む冒涜の
盲目奴騙るアポテトシス
悠久たる開闢の使者に
未だ臠(みそなわ)す朧気な過去

11/19/2024, 12:35:21 AM

『たくさんの想い出』

未だ色彩を阻む
煩う焦燥と飛燕の音
朧気に崩れた道化は
深く深くに
沈みゆく

未だ遠くで響く
揺蕩う孤独と風切りの音
灰色に褪せた造花は
ゆらゆらゆらと
舞い落つる

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