彼女に、誕生日が聞けない。好きなことが聞けない。好きなものが聞けない。欲しいものすら聞けない。
なのに、彼女はいつも僕に尽くしてくれる。
なんかさ、君の方がカレシっぽいよね。君にリードされちゃってんだ。僕が引っ張ることができずに、君に引っ張ってもらってるのが現実で。
とてつもなく申し訳ないのに。絶対君も気を遣ってるのに。また君は
「大丈夫だよ」そういって笑うんだ。
僕の無力さに
空が泣く
なんてね、そんな自分中心で回る世の中じゃないけど
でも
空にも泣いてほしいほどに
僕は無力だ。
#空が泣く
余命1年、なんて。マンガやアニメ上の話だと思ってたのに...
自分が、だったらまだ良かったかもしれない。心の準備ができるし、お別れだって、ちゃんとできる。君にだって、僕の全てを残して去れる。
...一番は、君よりも僕がなった方がマシだってことだけど
君は、言った。
「余命が、一年だって...医者に...もう、なおらないって...っ」
震える声で、申し訳なさそうに...
それから、君と僕はずっと泣いたよね。一緒に泣いてやれることが、一番大事だって思った。
しばらくして、僕はいった。
「君と僕が入れ替われたら良いのに」
君は
「ごめんね。こんなことになっちゃって」
また、申し訳なさそうな表情をした。
「ごめん、責めるつもりはなかったんだ。ただ...やっぱ、寂しいなって。余命宣告されたのが僕だったら、まだ君は生きれたのにって...思っちゃって」
「......」
沈黙が流れる。一番辛いのは君なのに、なんで僕はこういうことしか考えられないんだろう。
長い沈黙の末、君が切り出した
「命がなくなっちゃうまで、...燃え尽きるまでは、全力で生きるよ」
目頭が熱くなった。こんな時でも君は、僕の気持ちに配慮してくれる。...だから
「僕も...全力で応援する。いろんな所に行こう。たくさん思い出を作ろう。今までの人生以上の楽しい時間を、一緒に作ろう。わがままを、言ってよ。どんな馬鹿げたお願いも、聞くからさ。笑わないし、本気で叶えるからさ。君が、『僕とすごして良かった』って思えるくらい、楽しい一年にしよう」
「.........うんっ」
君は泣いた。でも、今までで一番嬉しそうに笑った。
#命が燃え尽きるまで
僕が好きになったのは
紛れもない君だ
世界のどこを探してもこんなに
好きになれる人はいない
そんな君に、一つ言うことがあるとすれば
「君は君で、どんな姿でも、どんなことがあっても
君以外の何者でもないんだから
『もっと君らしく生きてよ』」
#世界にひとつだけ
向かい合わせってこんな恥ずいっけ...
君と向かい合わせ
下を向いてると、嫌われたって思われるかもだし...と思って、前を向いてたけど。
なんか顔が熱いんだが!?
君と出会って、プロポーズして
ちょっとだけ強く、君を守れるようになったと思ったのにな
やっぱり俺のデレちゃうとこは
ずーっと弱いまま
#向かい合わせ
いつも優しい、君が好き。僕のことを想ってくれる、君が好き。僕のことを考えて叱ってくれる、君が好き。
......だったのに
君は、違ったみたいだ。
さよならを言う前に
飛び出してきたことを後悔した
でも
言ったらもっと後悔する
君を諦めるしかないみたいで
「だめでしょ、あーくん」
もう、優しく叱ってもらえない気がして
#さよならを言う前に