『あの日の景色』
高校生の頃、こっそり家を抜け出して大学の学園祭に行ったことがあります。男友達のバイクの後ろに乗って、連れて行ってもらいました。バイクの後ろに乗るのも、こっそり家を抜け出すのも、初めてのことで、心臓がバクバクしたのを覚えています。
あの日の景色は『青春』なのかもしれません。
『空恋』
今日、中原中也の詩集にある「一つのメルヘン」という詩を、独りで朗読してました。詩集を買ったときに目を通しているはずですが、お気に入りにならず忘れてしまったみたいで、新鮮な感動を覚えました。
天賦の才のある珠玉の作品は、どれだけの時代を経ても、変わらぬ美しさがありますね。
空を見上げ、その不朽の才能に恋い焦がれるこの想いは、『空恋』と言ってもいいかしら?
(気分的に創作も追加しちゃうね)
『空恋』
この広い空のもとに
愛する人がいる
それは とても
奇跡的な恋物語
この広い空のもとに
あなたの笑顔がある
それは とても
運命乗せた幸せの共有
わたしはこの空に願いを掛ける
晴れの日も嵐の夜も
あなたを見守るこの空に
空恋叶う その時まで
『波音に耳を澄まして』
波音を聞くと思い出す諺があります。
『浅瀬の仇波』(意味:浅瀬は無駄に波が立ちやすい様子から、思慮の浅い者ほど騒ぎ立てることをいう)
似たような意味で『空樽は音が高い』というのもあります。これは英語の諺を訳したもので、元は『Empty vessel makes the most sound.』です。
空っぽの容器ほど音が高くてうるさい様子から、頭空っぽの人ほどうるさいって諺なんだそうです。
波音に耳を澄まして、こんなことを考えている人がいたら、きっと、ちょっと嫌な奴かも。(あ、私もか!?)
『青い風』
なんも浮かばん。
海辺の寂れた場末感溢れたスナックの店名みたいだと思ってしまったし。
白い壁の入り口の上には『スナック 青い風』の青いネオンが光ってて、店舗前には、年季の入った四角い電飾看板が点いてて、その電飾看板には風らしい波線に『青い風』の青い文字が昭和っぽく配置され、なんとなく全体的にチカチカしてる感じ。
伝わるかな?伝わるといいな…
『遠くへ行きたい』
「遠くへ行きたい」って、日曜日の朝に放送しているテレビ番組しか浮かばないです。(あまり観る機会もないですが…)あと、数日前に遠くへ行ってきたばかりなので、しばらく行けそうにないんですよね。数時間掛けて宮沢賢治記念館へ行ったばかりなので、何か創作してみます。
『テリトリー』
遠くへ行きたい
そんな願望は
現実に打ちのめされた
僕のテリトリーは
半径100mだって
僕のテリトリーを超えると
僕は迷子になるんだって
猫ってそうなんだって
遠くへ行きたいにゃあって
逃げ出してみても
僕のテリトリーは
半径100mだって
テリトリーなんて越えたって
帰れるよ きっと 僕は
おうちに 君の元に 帰るよきっと