テーマ:始まりはいつも
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「別れ」
いつからだったか。
私と彼の間に亀裂が入ったのは。
覚えてなんていない。
気づいたら、そうなっていたのだから。
付き合い始めた頃は別れるだなんて思ってもいなかった。
ずっと、この人と一緒に生きていくんだろうと心の中で思っていた。
でも、そんなことは無かった。
デートの時はいつも服とか髪とか褒めてくれたり、
車道側を歩いてくれたり、
帰りが遅くなると家まで送ってくれたりしてくれた。
学校生活では登下校は一緒に、
移動教室の時も一緒、
選択科目も一緒のやつを選んだ。
いつでも、どこでも、私に優しくしてくれた。
それを私も彼にしていた。
違和感を感じていたのはいつだったか、
それすらも覚えていない。
でも、私も彼も、
どこかしらのタイミングで違和感を感じていたのは分かる。
デートの時に服や髪を褒めてくれることはなくなり、
移動教室は別々で行くことが多くなり、
一緒にいても楽しいと感じることが少なくなってきた。
『ねえ、別れよう』
彼の口から一言。
「うん、私もそう思ってた。」
私の口から一言。
こうして、私たちは別れた。
さようなら、恋人。
どうかお元気で。
テーマ:すれ違い
※創作
テーマ:秋晴れ
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「片思い」
高校時代、ずっと想いを寄せていた相手。
それが私の忘れたくても忘れられないもの。
ある夏の日、趣味が合う同士で仲良くなった。
彼は私の所属する部活に入り、より一層関係が深まった。
それ以降、一緒に帰ったりLINEで話すことも多くなった。
そして、気づいたら「好き」という想いが心にあった。
放課後遊びに行った時、通話した時、一緒に写真を撮った時。
貴方と一緒にいる時は、常に胸を高鳴らせていた。
もっと一緒にいたい、ずっと一緒にいたい、そう思う数は日に日に増えていった。
ある時、ついにその想いが爆発した。
「この気持ちを伝えたい」
彼の誕生日に合わせ、プレゼントの中身にひっそりと恋文を忍ばせた。
その日、彼と通話をした。
「ノーコメント」
彼の答えはそれだけだった。
嫌ならはっきりNoと言えばいいのに、彼の優しさがあってか私を傷つけないように言わなかった。
その日以降、彼と私の距離は離れていった。
高校を卒業した今でも、まだ彼のことは忘れられない。
ずっと私の心の中で呪いのように残る彼。
でも彼の中ではもう、私は残っていないんだろうな。
テーマ:忘れたくても忘れられない
※想い
テーマ:やわらかな光
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